Solaris ネーミングの管理

DES 資格の作成方法

図 7-2 を参照してください。DES 資格を作成するには、keylogin コマンドを実行する必要がありますが、これは主体が資格を作成する前に実行します。keylogin コマンド (単に「keylogin」とする場合が多い) は、NIS+ 主体がログインする時に自動的に実行されます。


注 -

主体のログインパスワードが Secure RPC パスワードと異なる場合は、keylogin コマンドは成功しないことに注意してください。詳しくは、「Secure RPC パスワードとログインパスワードの問題」を参照してください。


keylogin コマンドの目的は、主体が自身の非公開鍵にアクセスできるようにすることにあります。keylogin コマンドを実行すると、cred テーブルから主体の非公開鍵を取り込み (fetch)、主体の Secure RPC パスワード (非公開鍵は主体の「Secure RPC パスワード」を使って最初に暗号化される) を使ってそれを復号化し、将来の NIS+ 要求に備えてキーサーバーに格納します。

図 7-1 keylogin コマンドで主体の非公開鍵を作成

Graphic

主体が DES 資格を作成するには、主体が要求を送る相手サーバーの公開鍵が必要です。この情報は主体のディレクトリオブジェクトに格納されています。主体がこの情報を獲得すれば資格の確認フィールドを作成できます。

まず、主体が種々の資格情報を暗号化するためにランダム DES 鍵を作成します。主体は自分の非公開鍵 (キーサーバーに格納されている) とサーバーの公開鍵を使って、ランダム DES 鍵を作成し暗号化するための共通鍵を作成します。次に DES 鍵で暗号化したタイムスタンプを作成し、それを確認フィールドで他の資格関連情報の中に入れます。

図 7-2 DES 資格の作成

Graphic