列の値は、テーブル内の個々のエントリを識別するために使われます。列の値の書式は次のとおりです。
columname="value", ¥ columnname="value ", ... |
columname はテーブルの列名を示す
value は列内の特定のセルの内容 (値) を示す。この値により、テーブルの行を識別することができる (column=value を指定してテーブルデータを作成または修正する場合は、必ず value を引用符で囲むこと)
たとえば、マシン名と IP アドレスを登録した hosts という名前のテーブルがあるとします。
表 14-2 サンプルテーブル hosts
IP アドレス |
名前 |
別名 |
---|---|---|
129.146.168.4 |
altair | |
129.146.168.119 |
deneb |
|
129.146.168.120 |
regulus |
dnsmaster |
129.146.168.121 |
regulus |
dnsmaster |
129.146.168.11 |
sirius |
このサンプルテーブルの altair エントリ (行) を識別するには、次の 3 通りの column=value の指定方法が考えられます。
name=altair
address=129.146.168.4
name=altair,address=129.146.168.4.
上記のテーブルで注目すべき点としては、regulus という名前のマルチホームマシンに 2 つの IP アドレスが割り当てられていることです。この場合、ホストマシン regulus の column=value は 2 つの行を示します。そこで、最初の regulus 行だけを識別したいという場合は次のいずれかを入力します。
address=129.146.168.120
address=129.146.168.120.,name=regulus,dnsmaster
nistbladm コマンドの一部のオプションには、テーブル内のすべての列に column=value を指定しなければならないものがあります。