Solaris ネーミングの管理

すべてのユーザーのコンテキスト

fncreateusername をコンテキストのタイプとして指定すると、username コンテキストが作成されます。username コンテキストでは、個々の user コンテキストの作成とバインドが行われます。-o オプションを指定しないと、NIS+ テーブル passwd.org_dir に存在するユーザー名ごとに、user コンテキスト (およびそのサブコンテキスト) が作成されます。-o オプションを指定した場合は、username コンテキストだけが作成されます。

たとえば、以下のコマンドを実行すると、


# fncreate -t username org/sales/user/

username コンテキストが作成されます。


fncreate -t user org/sales/user/uname

実際には、passwd.org_dir テーブルに存在するユーザー uname ごとに、以下のコマンドが実行されます。また、org/sales/_user/org/sales/user/ へのバインドも行われます。

username コンテキストの所有者となるのは、fncreate コマンドを実行した管理者です。個々の user コンテキスト (およびそのサブコンテキスト) の所有者となるのは、コンテキストの作成対象となったユーザーです。ユーザーがそれぞれ独自の user コンテキスト (およびそのサブコンテキスト) を所有することになります。

-f オプションを使用すると、NIS+ テーブル passwd.org_dir に存在するユーザーのサブセットのコンテキストを作成できます。このオプションでは、input_file に指定されたホストのコンテキストが作成されます。