FNS は、NIS マスターおよびスレーブのサーバー上の /var/yp/domainname ディレクトリに格納されている 6 つのマップを使用します。
fns_host.ctx
ホスト属性とサブコンテキストのデータを格納する。これが最初に作成されると、hosts.byname マップから情報が得られる
fns_host.ctx
ユーザー属性とサブコンテキストのデータを格納する。これが最初に作成されると、passwd.byname マップから情報が得られる
fns_org.ctx
fns_host.attr
fns_user.attr
属性による検索のためのユーザー属性を格納する
fns_org.attr
ホスト、ユーザー、およびエンタープライズのサービスとファイルのコンテキスト情報は、それぞれ fns_host.ctx、fns_user.ctx、および fns_org.ctx のマップに格納されます。プリンタのコンテキスト情報は、他のサービスのコンテキスト情報と同じマップに格納されます。しかし、古い printers.conf.byname マップはここでもサポートされます。
サイトは、エンタープライズのサブコンテキストであり、サイトのコンテキスト情報は fns_org.ctx マップに格納されます。
これらの FNS マップは、直接編集しないでください。fncreate、fndestroy、fnbind、fnunbind、fnrename、fnattr、fnlookup、および fnlist などの適切な FNS コマンドを実行して、これらのマップで変更または作業を行います。これらのコマンドは、必ず NIS マスターサーバーで実行します。スレーブサーバーまたはクライアントマシンでこれらを実行できません。
FNS マップファイルは、/var/yp/domainname ディレクトリにあります。/var/yp にある NIS Makefile は変更され、/etc/fn/domainname にある FNS Makefile が認識されます。