エンタープライズレベルのネームサービスが NIS の場合、ルートリファレンスのアドレスタイプは、onc_fn_nis_root になります。ルートリファレンスネットワークアドレスには必要 (必須の) 要素が 2 つと、オプションの要素が 1 つあります。要素は、以下のように空白文字で区切られます。
root_domain server [server_IP_address] |
アドレスの要素 |
説明 |
---|---|
root_domain |
NISドメインの完全指定名 (末尾にスラッシュが必要) |
server |
root_domain にサービスを行なっている NIS サーバー (マスターか、あるいは複製) のうちの 1 つのホスト名 |
server_IP_address |
nis-server の IP アドレス。これは、nis-server のアドレスがわかっている場合は、オプション。このことは、/etc/nsswitch.conf ファイルのリストにあるネームサービスのどれか 1 つにより、これが取得できなければならないことを意味している |
たとえば、NIS ドメインが doc.com で、ホスト ypmaster.doc.com を使ってこれに到達できるとします。ルートリファレンスは以下のようになります。
doc.com/ ypmaster.doc.com |
上の例で、サーバーの IP アドレスが指定されていないのは、これ以外の方法で取得できるからです。何らかの理由でその IP アドレスが、これ以外の方法で取得できない場合、ルートリファレンスは以下のようになります。
doc.com/ ypmaster.doc.com 123.123.123.37 |