このマニュアルは、次の 5 部構成になっています。
パート I では、nsswitch.conf を使用して、複数の異なるネームサービスを同時に利用する方法について説明します。
第 1 章「ネームサービススイッチの設定」:ネームサービススイッチとその詳細な構成手順について説明します。
パート II では、NIS+ 名前空間を設定および構成する方法について説明します。第 2 章では、NIS+ とは何かを紹介します。第 3 章と第 4 章では、NIS+ 設定スクリプトを使って NIS+ 名前空間を設定する方法を説明します。第 5 章から第 9 章では、NIS+ の各種コマンドを使って NIS+ 名前空間を設定する方法を説明します。
第 2 章「NIS+ 入門」:NIS+ (Network Information Service Plus) の概要を説明し、NIS+ を設定する前に必要な作業を列挙します。さらに、NIS+ 名前空間の最低要件を明らかにし、NIS+ の設定方法を 2 通り紹介します。
第 3 章「NIS+ 設定スクリプト - 紹介」:NIS+ スクリプトの概要と、スクリプトを使ってできることとできないことを説明します。
第 4 章「スクリプトを使用した NIS+ の設定」:NIS+ スクリプト (nisserver、nispopulate、nisclient) といくつかの NIS+ コマンドを組み合わせて基本的な NIS+ 名前空間を構成する方法について説明します。
第 5 章「ルートドメインの設定」:NIS+ コマンドを使用してルートドメインと DES 認証を設定する詳細な方法について説明します。
第 6 章「NIS+ クライアントの構成」:NIS+ コマンドを使って NIS+ クライアントを設定する手順、および 3 通りの初期設定方式について説明します。この章の内容は、NIS+ モード、NIS+ 互換モードを問わず、ルートドメイン、サブドメインに共通するものです。
第 7 章「NIS+ サーバーの構成」:NIS+ コマンドを使って NIS+ (ルートマスターサーバーを除く) サーバーを設定し、既存の NIS+ ドメインに複製サーバーを追加する手順を説明します。
第 8 章「非ルートドメインの構成」:NIS+ コマンドを使ってサブドメイン (非ルートドメインともいう) を設定する手順を説明します。この手順には、マスターサーバーと複製サーバーを指定する方法も含まれます。
第 9 章「NIS+ テーブルの設定」:NIS+ コマンドを使ってマスターサーバー上で /etc ファイルまたは NIS マップから NIS+ テーブル生成する手順、NIS+ テーブルから NIS マップに情報を戻す方法、さらに passwd テーブルのパスワード列へのアクセスを制限する方法を説明します。
第 10 章「NIS サービスの構成」:NIS (Network Information Service) の初期設定と初期構成について説明します。
第 11 章「FNS の設定と構成」:NIS+、NIS、/etc のそれぞれの名前空間環境において、FNS (Federated Naming Service) の初期設定および管理の方法について説明します。
このパートでは、DNS クライアントと DNS サーバーの設定方法について説明します。
第 12 章「DNS クライアントの設定」:DNS クライアントマシン上の DNS サービスの設定方法について説明します。
第 13 章「DNS サーバーの設定」:DNS ネームサーバーの設定方法について説明します。