Solaris ネーミングの設定と構成

標準構成と NIS 互換構成の手順の相違

この章で説明する手順は、標準の NIS+ ルートドメインと NIS 互換のルートドメインの両方に適用できます。ただし、いくつかの重要な相違があります。NIS 互換ドメイン用の NIS+ デーモンは -Y オプションを使用して起動する必要があります。これによりルートマスターサーバーは、NIS クライアントからの要求に応えることができます。起動方法については「ルートドメインを構成する方法」の 手順 11 で説明します。標準の NIS+ ドメインについては 手順 12で説明します。

また、NIS 互換ドメインでは、passwd テーブルは、未認証クラスに対する読み取り権が必要です。これにより NIS クライアントはテーブルのパスワード列にある情報にアクセスすることができます。これは 手順 14nissetup コマンドに -Y オプションを使用して行います。標準の NIS+ ドメインは同じコマンドを使用しますが、-Y オプションは付けません。