SunSHIELD 基本セキュリティモジュール

not_terminated マークが付いたアクティブでないファイルの処理

auditreduce コマンドは、not_terminated マークが付いたファイルを処理しますが、この種のファイルの終わりには不完全なレコードが入っていることがあるので、それ以上処理するとエラーが発生する可能性があります。エラーを防ぐには、不完全なレコードが入っているファイルを整理してください。ファイルを整理する前に、そのファイルに auditd が書き込み中でないかどうかを確認してください。チェックするには、audit_data ファイルを調べて auditd の現在のプロセス番号を確認します。そのプロセスがまだ実行中で、audit_data 内のファイル名が問題のファイルと同じ場合は、そのファイルを整理しないでください。

auditreduce-O オプションを使用するとファイルを整理できます。これによって、古いファイル内のすべてのレコードが入った新しいファイルが作成され、正しいファイル名タイムスタンプが付けられます。この処理を実行すると、各監査ファイルの先頭に付いていた以前のファイルポインタは失われます。

または、ファイル全体を読み取り、最後のレコードを突き止めてファイル名を変更し、不完全なレコードを整理するプログラムを作成することもできます。また、以前のファイルポインタをそのまま残し、次にどのファイルを使用するかを決定するプログラムも作成できます。