システム管理に関する SunOS 4 と SunOS 5.7 の主な変更点の 1 つは、基本的な管理タスクを実行する Admintool (システム管理ツール) を利用できるようになったことです。このツールは、グラフィカルユーザインタフェースを採用して、ユーザ、ホスト、プリンタ、シリアルデバイスの管理作業を容易にします。適切なアクセス権が割り当てられていれば、ローカルシステムでこれらの作業を管理することができます。
Admintool のアプリケーションを使用すると、ローカルシステムで次の管理を行うことができます。
aliases や netmasks のようなシステムデータベースファイルの管理
ユーザとグループの追加、機能追加に伴うパスワードの変更、ユーザアカウント情報の削除などを含む、ユーザアカウント情報の管理
ローカルとリモートのプリンタとリモートプリンタの設定
端末とモデムの設定
パッケージの管理
Admintool のようなグラフィカルユーザインタフェースを使用してシステム管理作業を行うと、次のようなメリットがあります。
SunOS の多くのコマンドを使用して同じ作業を行う場合より高速です。
手作業で編集する場合は、ミスをする危険がありますが、システムファイルは自動的に更新されるので、そのような危険がありません。
これらのアプリケーションプログラムは適切なシステムデーモンと相互に情報を交換し、これらの同期がとれなくなると、そのことをシステム管理者に通知します。
Admintool を起動するために root としてログインする必要はありません。ただし、sysadmin グループ (GID= 14) のメンバでなければなりません。
Admintool ウィンドウを表示するには、任意のウィンドウで次のコマンドを入力します。
$ admintool & |