Solaris 移行ガイド

デバイスをシステムへ追加する

ブート時に、システムは接続されているすべてのデバイスのセルフテストとチェックを行います。システムに新しいデバイスを追加した後、boot -r を使用してカーネルの動的な再構成を行なってください。再構成スクリプトが実行されて、モジュールのディレクトリに登録されているすべてのデバイスドライバをロードし、対応するハードウェアノードを作成します。詳細は kernel(1M) のマニュアルページを参照してください。

また、boot -a を使用してシステムにドライバまたはモジュールを対話形式で追加することができますが、この場合は、何をブートするのか、ルートファイルシステムはどこにあるのかなど、他のブートパラメータを入力するように求められますので注意してください。

システムファイルとカーネルモジュールへのパスは、/etc/system に格納されています。システムをブートすると、/etc/system にある情報を読み出し、どのモジュールをロードするかを決定します。system(4) ファイルの MODDIR 構文、または boot -a を使用すれば、別のパスを指定できます。

boot(1m) またはデバイスとドライバの追加についての詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。

動的再構成

Solaris 7 をインストールした特定の SPARC サーバで動的再構成を使用できます。この編成では、サービスプロバイダが実行中のシステムでホットプラグ対応のシステム I/O ボードを着脱できるので、リブートする必要はありません。また、交換したボードをただちに使用できない場合、システム管理者は、動的再構成でそのボードを無効にしたままシステムの動作を継続させることが可能です。

使用中のサーバが動的再構成をサポートしているかどうかについては、ハードウェア製造業者のマニュアルを参照してください。