SAF を使用すると、サービスアクセスの手続きが汎用化され、ローカルシステムへのログインアクセスも、ローカルサービスへのネットワークアクセスも同じ方法で管理できます。SAF を使用すると、システムがサービスにアクセスするときに、ttymon を始めとする各種のポートモニタ、リスナ、ユーザーアプリケーションのために特別に作成したポートモニタを使用できます。
ポートモニタがどのようにアクセスポートの監視と管理を行うかは、SAF から決まるのではなく個々のポートモニタで決まります。したがって、ユーザーは独自のポートモニタを開発してインストールすれば、システムを必要に応じて拡張できます。このようにユーザーが自由に拡張できるという点は、SAF の大きな特徴の一つです。
SAF については、サービスは要求に応じて起動するプロセスにすぎず、サービスの提供する機能に制限はありません。
SAF は、制御プロセスであるサービスアクセスコントローラ (SAC) と、サポートディレクトリ構造の 2 つのレベルに対応する 2 つの管理レベルとで構成されます。上位の管理レベルはポートモニタを管理し、下位レベルはサービスを管理します。
管理レベルでみると、SAF は次の要素で構成されています
SAC
システムごとの構成スクリプト
SAC 管理ファイル
SAC 管理コマンド sacadm
ポートモニタ
ポートモニタごとの構成スクリプト (オプション)
ポートモニタごとの管理ファイル
管理コマンド pmadm
サービスごとの構成スクリプト (オプション)