ONC+ 開発ガイド

用語集

RPC プログラミング用語

次に挙げる用語は、本書を通じて使用される RPC の概念について定義します。

ping

ping サービスは遠隔システムのアクティビティを検査するために使用される

RPC/XDR

「RPC 言語 (RPCL)」 を参照

RPC 言語 (RPCL)

rpcgen コンパイラによって変換される C 類似プログラミング言語。RPCL は XDR 言語のスーパーセット

RPC プロトコル

RPC パッケージの基底となるメッセージ引き渡しプロトコル

RPC ライブラリ

コンパイル時にリンカーエディタに指定される libnsl。RPC パッケージともいう

TI-RPC

トランスポートに独立な RPC。SunOS 5.x でサポートされる RPC バージョン

TS-RPC

トランスポート特定の RPC。SunOS 4.x でサポートされる RPC バージョン。TS-RPC も SunOS 5.x でサポートされる

XDR 言語

データ記述言語およびデータ表現プロトコル

一般アドレス

トランスポートアドレスのマシンに独立な表現

遠隔プログラム

1 つ以上の遠隔手続きを実現するプログラム

仮想回路トランスポート

「ストリームトランスポート」を参照

クライアント

遠隔プログラムまたは遠隔システムのサービスを使用するプログラムまたはシステム

クライアントハンドル

特定サーバーの RPC プログラムへのクライアントの結合を表すクライアントプロセスのデータ構造体

サーバー

クライアントに遠隔サービスを提供するプロセス

シリアライズ

マシン言語から XDR 書式へのデータ変換

ストリームトランスポート

無制限のデータサイズのバイトストリーム配信をサポートする、信頼性があるとされるデータの伝送形式の一種

接続型トランスポート

「ストリームトランスポート」を参照

データグラムトランスポート

バッファサイズによって制限されるデータの伝送形式の一種。接続型トランスポートよりオーバヘッドは少ないが信頼性は低いとされる

デシリアライズ

データを XDR 書式からマシン特定の表現に変換すること

トランスポート層

開放型相互接続 (OSI) 参照モデルの 4 番目の層

トランスポートハンドル

トランスポートのデータ構造体を指す RPC ライブラリによって使用される抽象概念

ネットワーククライアント

通常クライアント。サービスに対する遠隔手続き呼び出しを行うプロセス

ネットワークサーバー

通常サーバー。ネットワークサービスを行うプロセス。遠隔サービスプログラムの複数のバージョンをサポートして変更プロトコルの使用によって互換性を持たせるようにする

ネットワークサービス

1 つ以上の遠隔サービスプログラムの集合

ハンドル

サービスライブラリによって使用される抽象概念。ファイル、またはソケットなどのファイルに似たオブジェクトを指す

非接続トランスポート

「データグラムトランスポート」を参照

ホスト

ネットワークに接続されたコンピュータ (メインフレーム、小型、サーバー、ワークステーション、またはパーソナルコンピュータ)

マルチスレッド対応

インタフェースをマルチスレッド環境で呼び出すことができる場合、インタフェースはマルチスレッド対応である。マルチスレッド対応のインタフェースは複数のスレッドに対して同時に起動される

マルチスレッドホット

ライブラリまたは呼び出しによって自動的にスレッドが作成される場合、インタフェースはマルチスレッドホットである