各トランスポートには固有の変換ルーチンがあり、汎用ネットワークアドレス (トランスポートアドレスを文字列で表現したもの) とローカルアドレスとの相互変換を行います。RPC システム内 (例えば、rpcbind とクライアントの間) では、汎用アドレスが使用されます。各トランスポートには、名前からアドレスへの変換ルーチンの入った実行時リンクライブラリがあります。表 2-7 に、主な変換ルーチンを示します。
上の各ルーチンについての詳細は、netdir(3NSL) のマニュアルページと『Transport Interfaces Programming Guide』を参照してください。どのルーチンの場合も、netconfig 構造体が名前からアドレスへの変換のコンテキストを提供していることに注意してください。
表 2-7 名前からアドレスへの変換ルーチン
netdir_getbyname() |
ホストとサービスのペア(たとえば、server1、rpcbind) と netconfig 構造体から、netbuf アドレスのセットに変換する。netbuf は TLI 構造体で、実行時にトランスポート固有のアドレスが入る netbuf アドレスと netconfig 構造体から、ホストとサービスのペアに変換する |
uaddr2taddr() |
汎用アドレスと netconfig 構造体から、netbuf アドレスに変換する |
taddr2uaddr () |
netbuf アドレスと netconfig 構造体から、汎用アドレスに変換する |