ONC+ 開発ガイド

サービス・トランスポート・ハンドルの共有

サービス・トランスポート・ハンドル、SVCXPRT には、引き数を復号化するための領域と結果をコード化するための領域である 1 つのデータ領域があります。したがって、デフォルトでは、シングルスレッドモードであり、この構造は、これらの操作を行う関数を呼び出すスレッド間では自由に共有することはできません。ただし、サーバーが、マルチスレッド自動モードまたはユーザーモードにある場合には、この構造のコピーは、同時要求処理を可能にするために、サービスディスパッチ用のプログラムに引き渡されます。これらの状況では、ルーチンのマルチスレッド対応ではない一部のルーチンがマルチスレッド対応となります。特別に注意書きがない場合には、サーバーインタフェースは通常、マルチスレッド対応です。サーバー側のインタフェースについての詳細は、rpc_svc_calls(3NSL) のマニュアルページを参照してください。