システムインタフェース

インタフェースの分類

インタフェースは、そのインタフェースの使用者や使用方法によって次のように分類されて定義されます。

公開仕様 

顧客が自由に使用できるインタフェース仕様 (インタフェースのこの実装を使用する構築製品)。顧客以外は、ライセンスの取得や法的規制なく、自由に代替の実装を提供することができる。 

非公開仕様 

非公開のインタフェース仕様。 

互換性のある変更 

インタフェースやその実装に対して、それまでの有効なプログラムに影響を与えない変更。 

互換性のない変更 

インタフェースやその実装に対して、それまでの有効なプログラムが無効になる変更。これには、バグの修正や性能の低下が含まれる。定義されていない「実装の成果」に依存するプログラムは含まない。 

標準クラス

仕様 

公開  

互換性のない変更 

メジャーリリース (X.0)  

例 

POSIX、ANSI-C、Solaris ABI、SCD、SVID、XPG、X11、DKI、VMEbus、Ethernet 

標準インタフェースとは、Sun 以外のグループによって仕様が管理されているインタフェースのことです。これには、POSIX、ANSI C などの規格や、X/Open、MIT X コンソーシアム、OMG などのグループによる業界仕様が含まれます。

公開クラス

仕様 

公開  

互換性のない変更 

メジャーリリース (X.0)  

例 

Sun DDI、XViewTM、ToolTalkTM、NFSTM プロトコル、Sbus、OBP

上記のインタフェースの仕様は、Sun Microsystems が全面的に管理しています。これらのインタフェースの仕様は、公表した仕様と互換性を保ちます。

古くなったクラス

仕様 

なし  

互換性のない変更 

マイナーリリース (.X.0)  

例 

RFS 

一般にもう使用されなくなったインタフェースです。顧客との約定により変更を反映する標準プログラムによって、既存のインタフェースが他の状態 (公開クラスや標準クラスなど) から「古く」なることがあります。

インタフェースが「古くなる」旨の通知は、約定により、顧客ベースおよび Sun の製品開発機関に、1 年前には通知する必要があります。現状のインタフェースと互換性のない変更を含む製品を配布するまでに、1 年の期間がなければなりません。

適正な顧客への通知方法には、サポート契約に関しての顧客へのレター、「ご使用にあたって」、製品のマニュアル、該当するインタフェースに対応する顧客のフォーラムへの通知、などがあります。

「古くなった」ことの通知は「公」の情報と見なされ、顧客は自由に入手することができます。プレス発表やその他の類似した媒体によって情報を発表するといった、特定の処置が必要なものではありません。