名前 |
値 |
フィールド |
計算 |
---|---|---|---|
R_386_NONE |
0 |
none |
なし |
R_386_32 |
1 |
word32 |
S + A |
R_386_PC32 |
2 |
word32 |
S + A - P |
R_386_GOT32 |
3 |
word32 |
G + A |
R_386_PLT32 |
4 |
word32 |
L + A - P |
R_386_COPY |
5 |
なし |
なし |
R_386_GLOB_DAT |
6 |
word32 |
S |
R_386_JMP_SLOT |
7 |
word32 |
S |
R_386_RELATIVE |
8 |
word32 |
B + A |
R_386_GOTOFF |
9 |
word32 |
S + A - GOT |
R_386_GOTPC |
10 |
word32 |
GOT + A - P |
R_386_32PLT |
11 |
word32 |
L + A |
いくつかの再配置型には、単純な計算を超えた意味が存在します。
この再配置型は、大域オフセットテーブルの基底からシンボルの大域オフセットテーブルエントリまでの距離を計算します。この再配置型はまた、大域オフセットテーブルを作成するようにリンカーに指示します。
この再配置型はシンボルの手続きリンクテーブルエントリのアドレスを計算し、かつ手続きリンクテーブルを作成するようにリンカーに指示します。
リンカーは、動的リンクを行うためにこの再配置型を使用します。この再配置型のオフセット構成要素は、書き込み可能セグメントの位置を参照します。シンボルテーブルインデックスは、現オブジェクトファイルと共有オブジェクトの両方に存在する必要があるシンボルを指定します。実行時、実行時リンカーは共有オブジェクトのシンボルに関連付けられているデータを、オフセットで指定されている位置にコピーします。詳細は、「再配置のコピー」を参照してください。
この再配置型は大域オフセットテーブルエントリを、指定されたシンボルのアドレスに設定します。この特殊な再配置型を使うと、シンボルと大域オフセットテーブルエントリの対応付けを判定できます。
リンカーは、動的リンクを行うためにこの再配置型を使用します。この再配置型のオフセット構成要素は、手続きリンクテーブルエントリの位置を与えます。実行時リンカーは、手続きリンクテーブルエントリを変更して指定シンボルアドレスに制御を渡します。
リンカーは、動的リンクを行うためにこの再配置型を使用します。この再配置型のオフセット構成要素は、相対アドレスを表す値が存在する、共有オブジェクト内の位置を与えます。実行時リンカーは共有オブジェクトが読み込まれる仮想アドレスに相対アドレスを加算することで、対応する仮想アドレスを計算します。この型に対する再配置エントリは、シンボルテーブルインデックスに対して 0 を指定しなければなりません。
この再配置型は、シンボルの値と大域オフセットテーブルのアドレスの差を計算します。この再配置型はまた、大域オフセットテーブルを作成するようにリンカーに指示します。
この再配置型は R_386_PC32 に似ていますが、計算を行う際に大域オフセットテーブルのアドレスを使用する点が異なります。この再配置で参照されるシンボルは、通常 _GLOBAL_OFFSET_TABLE_ です。この再配置型はまた、大域オフセットテーブルを作成するようにリンカーに指示します。