ベンダが異なればフォントのフォーマットも異なります。Solaris 環境でサポートするフォントフォーマット、ベンダ、対応するファイルタイプを、表 4-1 と表 4-2 に示します。表 4-1 はアウトラインフォント、表 4-2 はビットマップフォントをリストします。
表 4-1 アウトラインフォントフォーマット| フォントフォーマット | ベンダ | ファイルタイプ | 
|---|---|---|
| TrueType | その他のメーカ | .ttf | 
| Type1 (ASCII) | Adobe 社、その他のメーカ | .pfa | 
| Type1 (バイナリ) | Adobe 社、その他のメーカ | .pfb | 
| Type3 | Adobe 社、その他のメーカ | .ps | 
| Speedo | Bitstream 社 | .spd | 
| F3 | SunSoft | .f3b | 
表 4-2 ビットマップフォントフォーマット
| フォントフォーマット | ベンダ | ファイルタイプ | 
|---|---|---|
| 可搬コンパイル済形式 | MIT | .pcf | 
| ビットマップ配布形式 | Adobe 社 | .bdf | 
| ビックエンディアン可搬形式 | Adobe 社 (sparc) | .bepf | 
| リトルエンディアン可搬形式 | Adobe 社 (IA および ppc) | .lepf | 
Solaris サーバーによって提供されるフォントは、/usr/openwin/lib/X11/fonts ディレクトリに入っています。ディレクトリ構造の詳細については、後述の 「フォントの探索」を参照してください。
Solaris 環境では、DPS からでも X11 フォントの大部分を使用できるようになっています (表 4-3 を参照)。ただし、DPS でサポートするフォントは X11 とは少し異なっています。
表 4-3 利用できるフォントファイル| フォント名 | X11 での使用 | DPS での使用 | 
|---|---|---|
| TrueType | 可 | 可 | 
| Type1 アウトラインフォント (ASCII) | 可 | 可 | 
| Type1 アウトラインフォント (バイナリ) | 可 | 可 | 
| Type3 | 可 | 可 | 
| Speedo | 可 | 不可 | 
| F3 | 可 | 可 | 
| 可搬コンパイル済形式 | 可 | 可 | 
| ビットマップ配付形式 | 可 | 不可 | 
| ビックエンディアン可搬形式 | 不可 | 可 | 
| リトルエンディアン可搬形式 | 不可 | 
エンドユーザーアプリケーションが必要とするフォントはエンドユーザークラスタでインストールされます。しかし、一部の特殊なアプリケーションではデベロッパクラスタのフォントが必要になります。このようなアプリケーションに対応するために追加するパッケージは SUNWxwoft パッケージです。デベロッパクラスタ全体をインストールする必要はありません。