Solaris X Window System 開発ガイド

共有メモリのトランスポート

Solaris X サーバーには、Sun の拡張機能 SUN_SME が組み込まれています。これは、Sun が共有メモリトランスポートメカニズムを実装したものです。この拡張機能により、共有メモリ経由でクライアント要求をサーバーに送信できます。共有メモリは、クライアント要求専用です。サーバーからの応答とイベントは、デフォルトのトランスポートメカニズム経由で送信されます。このトランスポートメカニズムを有効にするには、DISPLAY 環境変数を :x.y に設定します。この場合、x はディスプレイ番号で、y は画面番号です。また、環境変数 XSUNTRANSPORTshmem に設定してください。環境変数 XSUNSMESIZE を希望の K バイト数に設定すれば、セグメントのサイズを設定できます。デフォルトでは、XSUNSMESIZE は 64 に設定されます。