Solaris X Window System 開発ガイド

スタッキング

ウィンドウを手前に配置する場合、そのウィンドウがオーバーレイウィンドウであるかどうかに関係なく、スタックの一番上に配置されます。ウィンドウを後ろに配置する場合、そのウィンドウがオーバーレイウィンドウであるかどうかに関係なく、スタックの一番下に配置されます。

これにより、オーバーレイウィンドウがアンダーレイウィンドウの下になるという混乱が生じます。実際に、このようなことは頻繁に発生します。これは X サーバーが単純なスタッキングポリシーを使用するためで、ソフトウェアでクリップしなければならない場合でも、あらゆる処理を行ってオーバーレイウィンドウを他のウィンドウの下に表示します。

アンダーレイが親、オーバーレイが子というモデルを使用することにより、この問題を解決できます。これにより、アンダーレイとオーバーレイのペアは、親ウィンドウのアプリケーションとして処理され、一緒に手前および後ろに移動されます。