共通デスクトップ環境 (CDE) には、あらゆるデスクトップを通じて操作に一貫性のある便利なドラッグ & ドロップを提供するために、Motif に基づくドラッグ & ドロップのためのアプリケーション・プログラム・インタフェース (API) があります。CDE のドラッグ & ドロップ API は、開発者によるドラッグ & ドロップの実現をより簡単にします。ドラッグ & ドロップを使うと、ユーザは、画面上のオブジェクトをグラブし、ディスプレイ上をドラッグし、他のオブジェクトの上にドロップするという直接操作によって、データを転送できます。
テキスト、ファイル、およびバッファは、CDE のドラッグ & ドロップ API で使用されるデータの 3 つのカテゴリです。この文脈のテキストは、入力フィールドのテキストのように、ユーザの目に見えるテキストとして定義されます。ファイルは、ファイル・システム内にあるデータのコンテナです。各ファイルは、その内容を記述する形式を持ちます。バッファは、メモリに含まれるデータです。特徴として、各バッファはその内容を記述する形式を持ちます。
ドラッグ & ドロップを使用するには、DtSvc ライブラリをリンクする必要があります。ヘッダ・ファイルは Dt/Dnd.h です。
ドラッグ & ドロップの例が入っているデモ・プログラムは、/usr/dt/examples/dtdnd にあります。
ドラッグ & ドロップとアプリケーションを統合するには、次の手順に従います。