Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド

カレンダ・エンティティ

データ・モデルは、カレンダ・エンティティの概念に基づきます。カレンダは、管理カレンダ属性とカレンダ項目の名前付きコレクションによって表されます。カレンダは、個々のユーザによって所有されます。ユーザは、個人、グループ、またはリソースを表します。

カレンダ属性は、カレンダに関する共通、実装固有、またはアプリケーション固有の管理特性を表す名前付きの値のセットです。たとえば、タイムゾーン、名前、所有者、およびカレンダへのアクセスの権利を、個々のカレンダ属性の中で指定できます。

カレンダ項目は、カレンダの主要なコンポーネントです。カレンダ項目の 3 つのクラスは、次のとおりです。

カレンダ項目は、固有な名前を付けられた項目属性のコレクションによって表されます。項目属性は、カレンダ項目の共通、実装固有、またはアプリケーション固有の特性を表す名前付きの値のセットです。たとえばイベントには、開始と終了の日付と時間、説明、およびサブタイプを指定できます。予定には、作成日、期限、優先順位、およびステータスを指定できます。メモには、作成日とテキスト内容または説明を入れることができます。

カレンダ属性と項目属性は、名前、型、値の 3 つの組から成ります。仕様によって定義されている共通属性を拡張できます。実装によって、固有の属性を定義できます。また、アプリケーションでアプリケーション固有の属性を定義するための機能を提供するものもあります。共通デスクトップ環境では、アプリケーション定義の属性をサポートします。