一つの app-defaults ファイルを作成してアプリケーションのフォント・リソースを指定し、それをすべての CDE プラットフォームで使用できます。定義される標準名の部分は、どのベンダのプラットフォームでも同じなので、app-defaults ファイルの中のリソース指定でこれらの値を指定できます。ただし、その他のフィールド (PIXEL_SIZE、RESOLUTION_X、RESOLUTION_Y、および AVERAGE_WIDTH) はプラットフォームによって異なることがあるので、ワイルドカードを使用しなければなりません。たとえば、appOne という名前のアプリケーションが必要とするデフォルトのリソースを指定するには、次のようにします。
appOne*headFont: -dt-application-bold-r-normal-sans-*-140-*-*-p-*-iso8859-1 appOne*linkFont: -dt-application-bold-i-normal-sans-*-100-*-*-p-*-iso8859-1 |
もう一つの例として、あるベンダのプラットフォーム上で動作する appTwo は、見出しとハイパーテキスト・リンクのために 2 つのフォント・リソースを定義すると仮定します。appTwo は、14 ポイントのボールドの serif フォント (Lucidabright bold) と 12 ポイントのボールドかつイタリックの sans serif フォント (Lucida bold-italic) を使用します。その場合、app-defaultsファイル内のフォント定義を、
apptwo *headingFont: -b&h-lucidabright-bold-r-normal--20-140-100-100-p-127-iso8859-1 apptwo *linkFont: -b&h-lucida-bold-i-normal-sans-17-120-100-100-p-96-iso8859-1 |
から
apptwo *headingFont: -dt-application-bold-r-normal-serif-*-140-*-*-p-*-iso8859-1 apptwo *linkFont: -dt-application-bold-i-normal-sans-*-120-*-*-p-*-iso8859-1 |
に変更します。他の CDE プラットフォーム上のフォント名がわからなくても、CDE 標準アプリケーション・フォント名で指定されたプラットフォームに独立したパターンは、各プラットフォーム上の適切なフォントを示します。
リソース定義の中で、*ワイルドカードを使用して示した例のように作成します。ポイント・サイズ以外の数値フィールドにワイルドカードを適用することによって、フォントの正確なピクセル・サイズまたは平均の幅が多少違っても、リソースがすべてのプラットフォーム上の CDE フォントに必ず一致するようにできます。
詳細は、DtStdAppFontNames(5) マニュアルページを参照してください。