ドラッグ & ドロップのための既存の Motif の API は非常に柔軟性がありますが、その分、未熟な開発者にとっては使いにくい点もあります。CDE のドラッグ & ドロップ簡易 API は、次に説明するいくつかの簡易関数とサービスを提供することによって、より簡単で使いやすい API になっています。
ドラッグ・アイコンの構成と外観を管理します。Motif のドラッグ・アイコンを構成するデフォルトのソース、状態、および操作アイコンのグラフィックが用意されています。これらのアイコンの組み合わせによって、ドラッグされているデータの型をチェックします。
ドロップのアニメーションを可能にします。ドロップが完了したときに呼び出されるアニメーション・プロシージャを定義できます。
テキスト、ファイル、およびバッファ転送のために、標準の X Window System の選択ターゲットを使用してデータ転送を提供します。このデータ転送は、標準のターゲットを直接使用する他のアプリケーションとの相互運用を可能にします。
二重登録を提供します。テキスト・ウィジェットをテキスト以外のデータのためのドロップ領域として登録できます。その場合でも、テキストのドロップを受け入れる機能は変わりません。