コマンドツールと同様に、シェルツールは、オペレーティングシステムと通信したり、ファイルシステム内を移動してコマンド行でファイルを作成したり編集したりするのに使うウィンドウです。シェルツールは、シェルや、標準テレタイプ (TTY) インタフェースを使う他のプログラムに対して使えます。
コマンドツールとシェルツールの基本的な相違点は次のとおりです。
コマンドツールはデフォルトではスクロールウィンドウである。
シェルツールはファイルエディタに変換できない。
デフォルトのペインメニューが異なる。
シェルツールウィンドウをオープンするには、「ワークスペース」->「プログラム」->「シェルツール」を選択します。
必要なだけのシェルツールをオープンできますが、ワークスペースに追加するアプリケーションの数が増えると、システム性能も低下することに注意してください。
図 6-4 はシェルツールのアイコン、図 6-5 はオープンされているシェルツールのウィンドウを示しています。
シェルツールのウィンドウには、ウィンドウメニューボタンの付いたヘッダ、ウィンドウメニュー、リサイズコーナー、ターミナルエミュレータ・ペインがあります。シェルツールのウィンドウには起動時にスクロールバーはありませんが、必要な場合はスクロールを使用可能にすることができます。挿入点はブロックカーソルによって示されます。挿入点がシェルツールにないとき、ブロックカーソルはブロックカーソルの外形として表示されます。編集は、現在の行の終端までに制限されます。たとえば、現在の行にある文字だけを削除することができます。Return キーを押すと、行上の文字はコマンドと解釈されます。シェルツールの構成要素に関する詳細については、第 1 章「Solaris ユーザ環境の紹介」を参照してください。