OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル

数値の用法

数値は、たとえば 55 や -123 など、その値をキーボードで入力します。Forth は整数 (すべての数字) しか受け入れません。分数値 (たとえば 2/3) は解釈しません。数値の終わりにピリオドを入力すると、それが倍精度であることを意味します。数値のなかにピリオド、コンマを埋め込んでも無視されます。したがって、5.77 は 577 と解釈されます。表記規則では、記号は通常 4 桁おきに使用します。数値は、1 つまたはそれ以上の空白文字を使用してワードや別の数値と区切ってください。

特に指定がないかぎり、OpenBoot は 1 セルサイズのデータ項目の整数演算を実行して、1 セルサイズの結果を生成します。

OpenBoot の実装ではデフォルトで基数 16 (16 進数) を使用するよう奨励していますが、これは必須ではありません。したがって、正しく演算されるためにコードが特定の基数に依存する場合は、そのような基数を設定する必要があります。decimalhex といったコマンドを使用して変更できます。これらのコマンドは、以降の数値の入出力をそれぞれ 10、16 を基数として行わせます。

たとえば、10 進で演算するには、次のように入力します。


ok decimal 
ok 

16 進に変更するには、次のように入力します。


ok hex
ok 

現在使用されている基数を知る方法を次に示します。


ok 10 .d
16
ok 

上記の画面に表示されている 16 は、16 進で演算が行われることを示しています。10 が表示される場合は、10 を基数としていることを意味します。.d は、現在の基数とは無関係に 10 を基数として表示します。