表 4-32 に、前記以外のプログラム実行制御用のコマンドについて説明します。
表 4-32 プログラム実行制御コマンド
コマンド |
スタックダイアグラム |
説明 |
---|---|---|
abort |
( -- ) |
現在の実行を終了させ、キーボードコマンドを解釈します。 |
abort" ccc" |
( abort? -- ) |
abort? が true の場合は、実行を終了させてメッセージを表示します。 |
eval |
( addr len -- ) |
addr len から Forth のソースを解釈します。 |
execute |
( xt -- ) |
実行トークンがスタックにあるワードを実行します。 |
exit |
( -- ) |
現在のワードから復帰します (カウント付きループでは使用できません)。 |
quit |
( -- ) |
スタック内容をまったく変えない点を除いて、abort と同じです。 |
abort はプログラムの実行を即時に終了させ、制御をキーボードに返します。abort" は 2 点を除いて abort と同じです。第 1 点は、フラグが true の場合にスタックからフラグを削除し、その後は何もしないで強制終了させることです。もう 1 点は、強制終了が行われたとき、なんらかのメッセージを表示することです。
eval は (アドレスと長さにより指定された) 文字列をスタックから取り出します。次に、キーボードから入力される場合と同様に、その文字列の文字が解釈されます。Forth のテキストファイルをメモリーに読み込んでいる (第 5 章「プログラムの読み込みと実行」を参照) 場合は、eval を使用してそのファイル内の定義をコンパイルできます。