OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)

第 1 章 SunOS へのログインと OpenWindows の起動

OpenWindows ユーザ環境を起動するには、OpenWindows をファイルシステム内のアクセス可能なサーバ上またはハードディスク上にインストールしておく必要があります。インストール済みかどうか不明な場合は、システム管理者に問い合わせるか、ご使用のプラットフォーム用のインストールマニュアルを参照してください。

この章では、システムへのログイン方法、シェルコマンド・インタプリタの使い方、OpenWindows ユーザ環境のマウントおよび起動方法、ウィンドウシステムの終了方法、システムからのログアウト方法について説明します。また、OpenWindows 環境を複数のモニタ用に構成するといった特殊なケースについても説明します。

ログインの方法

一般に作業セッションとは、ユーザがシステムにログインしてからログアウトするまでを指します。SunOS のマルチユーザ環境では、システムを利用するたびに識別名を入力することが必要です。システムがユーザを識別し、またそのユーザを他のユーザと区別するための識別名として、ログイン名 (ユーザ名またはアカウントとも呼ばれる) が使われます。また、パスワードを使うことによって、それを知っているユーザだけがアカウントを利用できるよう制限できます。ログイン名とパスワードを持っていない場合は、システム管理者に問い合わせてアカウントを設定してください。ログイン名とパスワードが設定されれば、ログインできる状態になります。

システムにログインするときは、画面に次のような文字が表示されていなければなりません。

login:

システム管理者によって割り当てられたログイン名を入力して Return キーを押します。たとえば、ログイン名が spanky の場合は次のように入力して Return キーを押します。

login: spanky

次に、パスワードを入力するよう要求されます。

login: spanky
Password:

プロンプトに対してパスワードを入力して Return キーを押します。(アカウントにパスワードが割り当てられていない場合は、パスワードを入力しなくてもログインできます。) パスワードは入力しても画面には表示 (エコー) されません。これは、他のユーザにパスワードを知られないようにするためです。

ログインシェル

2 章以降では、SunOS のコマンドを使います。システムに対してコマンドを入力すると、実際にはシェルと呼ばれるコマンド・インタプリタプログラムに情報を提供することになります。シェルプログラムは提供された情報を読み取り、適切なアクションをシステム内部で実行させます。

SunOS のデフォルトシェルは Bourne シェルですが、オペレーティングシステム内部で C シェルおよび Korn シェルという別の 2 種類のシェルプログラムを利用することもできます。これらのシェルには、それぞれ独自の機能があります。


注 -

man コマンドで各シェルプログラムを含む SunOS の各コマンドのマニュアルページを表示できます。マニュアルページについての詳細は、第 2 章「SunOS の基本コマンド」man コマンドによるマニュアルページの表示」を参照してください。


初めてシステムにログインした (またはコマンドツールやシェルツールのウィンドウを新たに開く) ときにコマンドプロンプトが表示された場合は、シェルプログラムが自動的に起動されたことを意味します。このシェルは、ログインシェルと呼ばれます。システム管理者が別のシェル (C シェルまたは Korn シェル) を設定している場合は、ログインシェルは SunOS のデフォルト (Bourne シェル) にはなりません。

すでに述べたように、各シェルには独自の機能があります。あるシェルで利用できるコマンドや手続きが他のシェルでは利用できない場合もあります。この点を考慮してこのマニュアルでは、SunOS のデフォルト (Bourne シェル) で利用できないコマンドや手続きを例示する場合は、該当する箇所でその旨を明示しています。

ログアウトの方法

作業セッションを完了してオペレーティングシステムを終了する準備ができたら、次のように入力してログアウトします。

$ exit

しばらくすると、再びログインプロンプトが表示されます。

$ exit
login:

ログインプロンプトが表示された場合は、正常にログアウトできたことを意味し、任意のユーザが続けてログインできる状態になります。


注 -

SunOS オペレーティングシステムでは、ワークステーションや端末の電源を切ってもログアウトできるとは限りません。明示的にログアウトしない場合、システムにログインしたままになることがあります。


ショートカットキー

OpenWindows メニューの拡張機能やマウスを必要としない操作については、場合によっては特定のキー操作の組み合わせを使用することによって (キーボードアクセラレータと呼ぶ) これらの操作をスピードアップすることができます。これによりマウスとメニュー操作と同等の操作を行なったり、前もって定義したキーボードのキー操作を行うことができます。

次の表に SPARC と IA ベースのマシン用の一部のコマンド操作と、対応するショートカットキーを示します。


注 -

メタキーは SPARC キーボード上では <> キーを意味し、IA キーボード上では Ctrl-Alt キーを押すことを意味します。


キーボードアクセラレータを使用するには、最初のキー (メタキー、または Ctrl-Alt キー) を押しながら 2 番目のキーを押します。たとえば、選択したテキストをカットするには、SPARC システムではメタキーを押しながら x キーを押します。IA システムでは Control キーと Alt キーを一緒に押しながら x キーを押します。

表 1-1 キーボードアクセラレータ

操作 

ショートカットキー 

動作 

再実行 (Again) 

メタ- a 

直前の動作を繰り返す 

コピー (Copy) 

メタ- c 

選択したものをクリップボードにコピーする 

カット (Cut) 

メタ- x 

選択したものを削除し、クリップボードに入れる 

検索 (Find) 

メタ- f 

選択した内容をキャレット以降から検索する 

ヘルプ (Help) 

Help または F1 

ポインタが示す位置のオブジェクトについてヘルプ情報を表示する 

新規 (New) 

メタ- n 

新しいファイルを開く 

オープン (Open) (ファイル)  

メタ- o 

ファイルを開く (たとえば、ファイルマネージャでファイルのアイコンを強調表示してある場合) 

オープン (Open) (ウィンドウ)  

メタ- w 

アイコンを開いてウィンドウにするか、ウィンドウを閉じてアイコンにする 

ペースト (Paste)  

メタ- v 

クリップボードの内容を挿入ポイントにコピーする 

印刷 (Print)  

メタ- p 

ファイルをプリンタに送信する (たとえば、ファイルマネージャでファイルのアイコンを強調表示してある場合) 

プロパティ (Props)  

メタ- i 

ポインタが示す位置のアプリケーションのプロパティウィンドウを表示する 

再実行 (Redo)  

Shift-メタ- p 

取り消し操作 (アンドゥ) を元に戻す 

保存 (Save)  

メタ- s 

現在のファイルを保存する 

停止 (Stop)  

Stop または Esc 

現在の操作を停止する 

取り消し (Undo)  

メタ - u 

直前の操作を取り消す  

OpenWindows を起動する前に

OpenWindows を起動するにあたって、次の点を注意する必要があります。これらの注意点に該当しない場合は、この章で後述の 「OpenWindows の実行」に進んでください。


IA のみ -

Solaris をインストールした後にシステム上でマウス、キーボード、またはビデオアダプタカードの型を変更した場合は、devconfig プログラムを実行し、システム構成を更新する必要があります。devconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。


OPENWINHOME 環境変数

現在、OpenWindows バージョン 3.3 より前のバージョンを使っている場合は、ユーザが自分で OPENWINHOME 環境変数を設定している場合があります。OpenWindows バージョン 3.3 では、ユーザが自ら手作業や起動ファイルで OPENWINHOME 環境変数を設定することはお薦めしません。

OPENWINHOME 環境変数は、openwin コマンドを実行すると自動的に /usr/openwin に設定されるため、ユーザ側で設定する必要はありません。

ホームディレクトリ内の .profile ファイルや .cshrc ファイルで OPENWINHOME 環境変数を設定している場合は、該当行をコメントに変更するか削除してから、OpenWindows バージョン 3.3 以降を使用してください。

.profile ファイルや .cshrc ファイル内の OPENWINHOME 環境変数に関する行をコメントに変更したり削除するには、次の手順を実行します。

  1. vi などのテキストエディタを使って、.profile ファイルまたは .cshrc ファイルを開きます。

  2. 下記に示すように変数名の前にポンド記号 (#) を入力してコメントに変更するか、その行全体を削除します。

    .profile ファイルを編集するときは次の手順 a を、.cshrc ファイルを編集するときは手順 b を実行します。

    1. .profile ファイルの場合

      # OPENWINHOME=/usr/openwin
      

    2. .cshrc ファイルの場合

      # setenv OPENWINHOME /usr/openwin
      

  3. ファイルを保存してエディタを終了します。

  4. OPENWINHOME 環境変数の設定を解除 (unset) します (またはログアウトしてログインし直します)。

    Bourne シェルまたは Korn シェルを使っているときは次の手順 a を、C シェルを使っているときは手順 b を実行します。

    1. Bourne シェルまたは Korn シェルでは、次のように入力します。

      $ unset OPENWINHOME
      

    2. C シェルでは、次のように入力します。

      example% unsetenv OPENWINHOME
      

    環境変数の設定を解除できたら、この章で後述の 「OpenWindows の実行」 の説明に従って、OpenWindows を起動できます。

適切な起動ファイルを使う

現在、OpenWindows バージョン 3.3 より前のバージョンの OpenWindows を使っている場合は、.xinitrc ファイルの内容を確認する必要があります。.xinitrc ファイルはホームディレクトリ内にある OpenWindows の起動ファイルで、ユーザが定義したオプションが入っています。

.xinitrc ファイルが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

$ cd
$ ls -a .xinitrc

上記のコマンドの出力内容に応じて、次のどれかを実行します。

起動ファイルに関する手続き

  1. ホームディレクトリから .xinitrc ファイルを削除する場合は、次のコマンドを入力します。

    $ rm .xinitrc
    

  2. .xinitrc ファイルの変更内容を保持する場合は、次の手順を実行します。

    1. .xinitrc.xinit.save にファイル名を変更します。

      $ mv .xinitrc .xinitrc.save
      

    2. /usr/openwin/lib/Xinitrc をホームディレクトリ内に .xinitrc というファイル名でコピーします。

      $ cp /usr/openwin/lib/Xinitrc $HOME/.xinitrc
      

    3. .xinitrc.save の中の保持したい行を .xinitrc の中に追加します。


      注意 - 注意 -

      .xinitrc ファイルを編集するときに、olwm をデュアル・フレームバッファ用などに追加したり、 svenv を追加したり、/usr/openwin/lib/openwin-sys を含む行を削除したりしないよう注意してください。


OpenWindows ユーザ環境の起動

OpenWindows ユーザ環境を起動する一般的な手順は次のとおりです。

  1. NFS を使って、OpenWindows がインストールされたサーバから OpenWindows をマウントします。

    サーバから OpenWindows へマウントする方法についての詳細は、OpenWindows のマニュアルページを参照するか、システム管理者に問い合わせてください。

  2. 必要に応じて起動オプションを指定し、コマンド openwin を使って OpenWindows を起動します。

OpenWindows の実行

OpenWindows をサーバからマウントし、OpenWindows インストールスクリプトを実行すると、OpenWindows を起動できる状態になります。

OpenWindows を起動するには、シェルプロンプトに対して /usr/openwin/bin/openwin と入力して Return キーを押します。

$ /usr/openwin/bin/openwin

このコマンドによって、OpenWindows バージョン 3.3 の画面が表示され、OpenWindows の動作環境が設定されます。

OpenWindows の簡単な実行方法

OpenWindows を正常に起動できるようになれば、OpenWindows のフルパス名を毎回入力しなくてもすむよう短縮名を設定できます。

Bourne シェルまたは Korn シェルを使っている場合は、.profile ファイルにシェル関数を挿入します。C シェルを使っている場合は、.cshrc ファイルで別名 (エイリアス) を設定します。.profile ファイルと .cshrc ファイルは両方ともホームディレクトリにあります。

各シェル用の適切なファイル内で短縮名を設定すれば、次のように入力するだけで OpenWindows を起動できるようになります。

$ openwin

各起動ファイル内で OpenWindows の短縮名を設定する方法については、次の 2 つの項で説明します

.profile ファイルでの設定

.profile ファイルで OpenWindows の短縮名を設定する手順は次のとおりです。

  1. vi などのテキストエディタを使って .profile ファイルを開きます。

  2. 次のシェル関数を .profile ファイルに挿入します。

    openwin () {
             /usr/openwin/bin/openwin
    }
    

  3. ファイルを保存してエディタを終了します。

  4. ログアウトし、ログインし直すことによって短縮名が有効になります。または次のように入力します。

    $ . .profile
    

これ以降は openwin と入力するだけで OpenWindows を起動することができます。

.cshrc ファイルでの設定

.cshrc ファイルで OpenWindows の短縮名を設定する手順は次のとおりです。

  1. vi などのテキストエディタを使って .cshrc ファイルを開きます。

  2. 次の alias コマンドを .cshrc ファイルに挿入します。

    alias openwin /usr/openwin/bin/openwin
    

  3. ファイルを保存してエディタを終了します。

  4. ログアウトし、ログインし直すことによって短縮名が有効になります。または次のように入力します。

    example% source .cshrc
    

これ以降は openwin と入力するだけで OpenWindows を起動することができます。

OpenWindows が実行されない場合

OpenWindows は、起動時に /usr/openwin ディレクトリを通じてアクセスされます。デフォルトでは、このディレクトリに OpenWindows がインストールされています。カレンダマネージャなどのアプリケーションの多くは、OpenWindows が /usr/openwin にインストールされていないとロードできません。

/usr/openwin/bin/openwin と入力しても OpenWindows が起動されない場合は、OpenWindows がまったくインストールされていないか、/usr/openwin 以外のディレクトリにインストールされている可能性があります。詳細については OpenWindows のマニュアルページを参照するか、システム管理者に問い合わせてください。

OpenWindows 環境の終了

OpenWindows を実行してウィンドウ環境で作業しているときは、SunOS の通常のコマンド行セッションと同様の方法ではログアウトできません。まず最初にウィンドウ環境を終了し、その後でログアウトする必要があります。

シェルプロンプトに対して logout と入力しても、次のメッセージが表示されます。

Not login shell.

OpenWindows 環境を終了する場合は、次の手順に従います。

  1. 矢印 (ポインタ) が画面のバックグラウンド (ワークスペース) 上にくるようにマウスを移動します。

  2. マウスのメニューボタンを押します。

    ワークスペースメニューが表示されます。

  3. メニュー上でポインタを下向きにドラッグして、最後のメニュー項目の「終了」を強調表示します。

  4. マウスボタンを離します。

    ポップアップウィンドウが表示され、ウィンドウシステムを終了するかどうか確認を求めてきます。

  5. ポインタを「終了」ボタンに移動し、マウスのセレクトボタンをクリックします。

    しばらくすると、すべてのウィンドウが消えて画面の左下隅にシステムプロンプトが表示されます。

OpenWindows の起動オプション

大部分のユーザは、この章で後述の 「OpenWindows の実行」で説明した基本的な手順に従って OpenWindows を起動できます。必要に応じて、追加のオプションを使って OpenWindows の起動方法を変更することもできます。

この節では、次に示す特殊なケースについて説明します。

特殊なオプションで OpenWindows を起動する場合には、次の形式の openwin コマンドを使います。

$ openwin [ options ]

上記の options は、ウィンドウサーバのデフォルト設定をカスタマイズするためのコマンド行オプションです。次節以降では、比較的よく使われるオプションをいくつか説明します。

ネットワークセキュリティを限定した起動

開放型ネットワーク環境での操作時に、ネットワークのセキュリティを重視する必要がない場合は、自分のシステムから -noauth オプションを使って、ネットワーク上の他のユーザがアプリケーションを実行できるようにします。

次のコマンドはデフォルトのセキュリティ機能を無効にし、自分のウィンドウサーバに他のユーザがアクセスできるように指定します。

$ openwin -noauth

各種モニタを使った起動

グレースケールのモニタ (8 ビット以上のフレームバッファを持つモノクロモニタ) を使う場合は、OpenWindows の起動時に grayvis オプションを指定できます。このオプションは、OpenWindows の表示性能をある程度向上させますが必須ではありません。

このオプションを使う場合には、システムプロンプトに対して次のように入力します。

$ cd
$ openwin -dev /dev/fb grayvis

SPARC: 複数のモニタを使った起動


SPARC のみ -

この節の説明は SPARC ベースのマシンだけに適用されます。また、これらの手順を実行するには、システム管理の経験が多少必要です。システムを構成した経験がない場合は、システム管理者に問い合わせてください。


複数の画面上で OpenWindows 環境を実行する場合は、実行したい追加のデバイスとディスプレイの型をシステムに通知してください。起動スクリプト openwin で提供されるデフォルトのデバイスを使っても、それ以外のデバイスを指定してもかまいません。

2 つのモニタ上で OpenWindows を起動する場合は、openwin コマンドで 2 つのオプションを指定します。

$ openwin [ [ -dev device ] [ deviceoptions ] ]

二重括弧は、[ -dev device ] と [ deviceoptions ] の組み合わせをコマンド行に複数回 (デバイスごとに 1 つ) 指定できることを意味します。

[ -dev device ]

コマンド行オプションの device は、ウィンドウサーバがディスプレイ (画面) として使うフレームバッファのデバイスを指定します。

コマンド行でこのオプションを指定しない場合、サーバはデフォルトの /dev/fb を使います。コマンド行で複数の -dev オプションを指定することによって、同一サーバ上で複数のディスプレイを使うことを指示できます。

[ deviceoptions ]

コマンド行オプションの deviceoptions は、-dev オプションで指定したデバイスの動作を変更するデバイス修飾子を指示します。

デバイスオプションの例

この節では、2 つのモニタを左右または上下方向に配置する例を紹介します。


注 -

これらの例では、デバイスの指定順序が重要になります。最初に指定するデバイスは、 2 番目のデバイスの物理的に左または上に配置されるモニタでなければなりません。また、2 番目に指定するデバイスは、最初のデバイスの物理的に右または下に配置されるモニタでなければなりません。


[ left ] [ right ]

次のコマンド行は、2 つのディスプレイを起動するようシステムに指示します。左側のディスプレイはデフォルトのフレームバッファで、右側のディスプレイはモノクロです。この設定によって、2 つのディスプレイ間でカーソルを左右に移動できます。

$ openwin -dev /dev/fb left -dev /dev/fbs/bwtwo0 right

次の例は、前記の例と同じ結果になります。デフォルトでは、コマンド行で最初に指定されたデバイスが左側に、2 番目に指定されたデバイスが右側に配置されます。

$ openwin -dev /dev/fb -dev /dev/fbs/bwtwo0

次のコマンド行は、2 つのディスプレイを起動するようシステムに指示します。右側のディスプレイはデフォルトのフレームバッファで、左側のディスプレイはモノクロです。この設定によって、2 つのディスプレイ間でカーソルを左右に移動できます。

$ openwin -dev /dev/fb right -dev /dev/fbs/bwtwo0 left

[ top ] [ bottom ]

次のコマンド行は、2 つのディスプレイを起動するようシステムに指示します。上側のディスプレイは CG6 (カラー) で、下側のディスプレイはモノクロです。この設定によって、2 つのディスプレイ間でカーソルを上下に移動できます。

$ openwin -dev /dev/fbs/cgsix0 top -dev /dev/fbs/bwtwo0 bottom

次の例は、前記の例と同じ結果にはなりません。デフォルトでは、コマンド行で最初に指定されたデバイスは左側に、2 番目に指定されたデバイスが右側に配置されます。

$ openwin -dev /dev/fbs/cgsix0 -dev /dev/fbs/bwtwo0

次のコマンド行は、2 つのディスプレイを起動するようサーバに指示します。下側のディスプレイは CG6 (カラー) で、上側のディスプレイはモノクロです。この設定によって、2 つのディスプレイ間でカーソルを上下に移動できます。

$ openwin -dev /dev/fbs/cgsix0 bottom -dev /dev/fbs/bwtwo0 top

その他の注意点

複数のディスプレイを使う場合は、次の点を十分に考慮してください。