Solaris 2.1 リリースから Solaris 2.5 システム環境へ移行するユーザおよび管理者は、いくつかの相違点が存在します。たとえば、インストールの手順やディスクのフォーマット方法に変更があり、印刷コマンドも異なります。
IA キーボードのキーボード・マッピングが変更されています。キーマップの完全な表については、付録 C 「キーボードの設定変更」 を参照してください。
ネットワークされた IA システムでは、Solaris 2.5 ソフトウェアのインストールに、いくつかの相違点があります。
kdmconfig は sysidconfig によって呼び出され、インストール時に devconfig を置き換えます。
bootparams データベースサーバの照会時に、Ethernet とホストマップが適切に設定されていれば、インストールは支障なく実行されます。矛盾する事項がある場合、またはスタンドアローンシステムの場合、システムに取り付けられているキーボード、マウスおよびディスプレイの定義が要求する画面が表示されます。 kdmconfig(1M) を参照してください。
IA システムでは、SCSI ディスクと IDE ディスクのフォーマットに違いがあります。
SCSI ディスクのフォーマット、ラベル付け、分析、修理などを行うための、format(1M) ユーティリティが使用できます。このユーティリティは、IA リリースの Solaris 2.1 で使用可能な addbadsec(1M)、 diskscan(1M)、fdisk(1M)、および fmthard(1M) に含まれています。IDE ディスクをフォーマットするには、DOS フォーマット・ユーティリティを使用します。ただし、IA システムで IDE ディスクのラベル付け、分析、修理などをするには、Solaris format(1M) ユーティリティを使用します。
IA システムでは、パラレル PostScriptTM プリンタのサポートに変更があります。
lp ドライバが修正されたため、IA システムでのパラレル PostScript プリンタの設定は、現在、シリアル・プリンタの設定とまったく同じです。唯一の相違点は、ポートのデバイス名を指定する必要があることです。
次のファイルは、Solaris 2.5 ではサポートされていません。
/etc/lp/fd/ppostio.fd
/etc/lp/fd/ppostior.fd
/usr/share/lib/terminfo/P/PPS
/usr/share/lib/terminfo/P/PPSR
IA システムの lp ドライバは、現在、postio の追加 ioctls を利用しています。
Solaris 2.5 リリースでのシステム管理上の利点は、Solaris システムソフトウェアと ONC ネットワーキングプロトコルおよび管理アプリケーションを改良した結果です。中間リリースを使用していない IA ユーザのために、これらの改良点について、以降の各節で説明します。
次の管理機能が Solaris 2.3 リリース以降、改良されています。
ブートシーケンスは IA マシンでは異なります。
次の管理機能が Solaris 2.1 リリース以降、改良されています。