リモートマシン上でネットワークアプリケーションを実行するには、環境変数の設定が適切でなくてはなりません。
リモートマシン上のシェルの HOME
環境変数を、ローカルユーザのホームディレクトリに設定します。
OpenWindows ライブラリが標準の /usr/lib または /usr/local という共有ライブラリのディレクトリにインストールされていない場合は、LD_LIBRARY_PATH
環境変数を適切なディレクトリ (/usr/openwin/lib) に設定します。
下記は、rlogin を使用してリモートマシン上でコマンドツールを実行する例です。この例では、ホームディレクトリはリモートマシンの /home/mydirectory にマウントされ、OpenWindows はリモートマシンの /usr/openwin にあります。mydirectory および mymachine という変数は、実際の設定に応じて適当に変更してください。また、cmdtool の部分は任意のアプリケーション名で置き換えることができます。
$ rlogin remotemachine . . (以下のコマンドはリモートマシン上で実行される) . . $ HOME=/home/mydirectory $ DISPLAY=mymachine:0 $ LD_LIBRARY_PATH=/usr/openwin/lib $ /usr/openwin/bin/cmdtool & |
最終行を入力すると、コマンドツールのウィンドウがローカルマシンの画面に表示されます。このコマンドツールは、画面上の他のアプリケーションとまったく同様に操作できますが、実際にはリモートマシン上で実行されています。
このような方法でコマンドツールを実行する利点は特にありませんが (コマンドツールはローカルマシンですでに利用可能であり、コンピュータ資源もそれ程使用しません)、この例は、リモートマシン上にあるアプリケーションの利用方法を示しています。