DECnet インターネットワーキングを設定するには、次の手順を実行します。
DNI 経由の接続を指定します。
OpenWindows サーバとクライアントのライブラリでは、DNI トランスポートライブラリ libdni の中で動的にロードできるバージョンを使用します。OpenWindows サーバとクライアントのライブラリが libdni をロードできるようにするには、libdni.so がインストールされたディレクトリを指すように、環境変数 DNI_X_ENABLE を設定してください。
次の例では、pkgadd を使って DNI をデフォルトの位置にインストールしています。
$ DNI_X_ENABLE=/opt/SUNWconn/dni/lib |
OpenWindows サーバを起動します。
デフォルトでは、OpenWindows サーバは「MIT-MAGIC-COOKIE」セキュリティ機構がサポートします。このセキュリティ機構は、ホストベースではなくユーザベースです (つまり、サーバに接続できるマシンを指定するのではなく、サーバに接続できるユーザを指定します)。デフォルトモードでは、xhost コマンドは空のアクセスリストを戻し、セキュリティ機構だけが使用可能である旨を通知します。openwin コマンドを -noauth オプションとともに指定することによって、デフォルトのセキュリティ機構を無効にして、従来のバージョンの OpenWindows サーバのセキュリティ機構に戻すこともできます。
$ openwin -noauth |
X11 クライアントを OpenWindows サーバに接続する許可を、DEC VAX システムに与えるため、OpenWindows を実行しているマシンの所有者に対して、xhost コマンドを実行するよう依頼します。
DNI を使って X11 クライアントを OpenWindows サーバに接続するには、DECnet ノードのアドレスを DECnet ノード名に割り当てる必要があります。そのために、NCP データベースを作成して初期化します。この操作は DEC VAX システムに対しても実行する必要があります。
$ xhost decvax:: |
2 つのコロンは DECNet トランスポートを表します。