PATH
環境変数の設定
PATH
環境変数は、SunOS ディレクトリ階層内でコマンドを検索するために使われます。PATH
環境変数を設定すると、コマンド名を入力したときに特定のディレクトリが常に検索されるようになります。
たとえば、PATH
変数を設定していない場合にファイルをコピーする場合、/usr/bin/cp のように、コマンドのフルパス名を入力しなければなりません。これに対して、/usr/bin ディレクトリが PATH
変数に含まれるよう設定しておけば、cp と入力するだけでコマンドを実行できます。これは、PATH
変数で指定された各ディレクトリ内で cp コマンドが検索され、見つかった時点で実行されるためです。頻繁に使われる SunOS コマンドのディレクトリを PATH
変数に設定しておけば、作業効率を大幅に向上させることができます。
Bourne シェルと Korn シェルについては、次の構文を使ってホームディレクトリの .profile ファイル内で PATH
変数を設定します。
PATH=.:/usr/bin:home/bin |
home はホームディレクトリのパス名です。
C シェルについては、次の構文を使ってホームディレクトリの .cshrc ファイル内で PATH
変数を設定します。
set path=(. /usr/bin home/bin) |
home はホームディレクトリのパス名です。
C シェルでは、短縮名の ‾ を使ってホームディレクトリのパス名を表すことができます。
C シェルの環境で PATH
変数を変更した場合は、ログアウトしなくても source コマンドを実行すれば、現在のウィンドウ内で PATH
の設定を有効にできます。
example% source .cshrc |
Bourne シェルまたは Korn シェルを使っている場合は、ログアウトしなくても次のコマンドを実行すれば、現在のウィンドウ内で PATH の設定を有効にできます。
$ . .profile |