サブエージェントを登録するために、マスターエージェントは、サブエージェントを MIB に結び付けます。次に、マスターエージェントは、以下のどちらかの方法を使って、サブエージェントの現在の位置を決めます。
静的な方法 - マスターエージェントは、エージェントリソースファイルを読み込みます。このリソースファイルには、それぞれのサブエージェントのエントリが含まれています。
動的な方法 - マスターエージェントは、サブエージェントから情報を受信します。サブエージェントは、登録 API を使って、マスターエージェントに登録するために必要な MIB オブジェクトを含む SET 要求を送信します。
バインドポリシーは、SNMP オブジェクト識別子 (OID) の登録に関するものです。これは、さまざまなサブエージェントに SNMP 要求をディスパッチする際のマスターエージェントの意思決定に影響します。マスターエージェントは、表 3-1 に示すバインドポリシーをサポートします。
表 3-1 バインドポリシー
登録の種類 |
登録方法 |
---|---|
個別変数登録 |
サブエージェントは個々の変数を管理できる |
行の登録 |
サブエージェントは各行または複数の行を管理できる |
テーブルの登録 |
サブエージェントは、テーブルの全体および一部分に登録を行うことができる。テーブルの一部分の登録とは、テーブルのいくつかのカラムを登録することである。たとえば、テーブルに c1〜c5 のカラムがある場合、サブエージェントは、そのテーブルの c3 と c5 のカラムだけを登録できる |
二重登録 |
二重登録は行えない |
重複登録 |
重複登録の場合、マスターエージェントは、OID が最も一致している要求をディスパッチする |