ToolTalk データベースサーバーは、次の 3 種類の情報を格納するのに使用します。
ToolTalk オブジェクト仕様
tt_file_join 呼び出しでファイルを結合したクライアントを持つセッションの ToolTalk セッション ID
メッセージの処置が TT_QUEUED であり、処理できるハンドラがまだ起動されていないために待ち行列に入れられている、ファイルを配信範囲とするメッセージ
さらに、ToolTalk データベースサーバーは、ToolTalk ファイル名マッピング API コール (tt_host_file_netfile() と tt_host_netfile_file()) の照会に応答します。
ToolTalk データベースサーバーは、セッション中のファイルを配信範囲とするメッセージは格納しません。
ToolTalk サービスは、ToolTalk オブジェクトが入ったファイルまたは ToolTalk メッセージの対象であるファイルを格納している各マシンで、データベースサーバーを実行することが必要です。アプリケーションがデータベースサーバーを含まないマシンのファイルを参照しようとした場合は、次のメッセージと同様のエラーが表示されます。
% Error: Tool Talk database server on integral is not running: tcp |
integral はホスト名で、tcp はアプリケーションプロトコルです。このエラーメッセージは、接続が異常終了したことを示します。接続の異常終了は、ネットワーク上の問題で生じることもあります。
SUNWtltk と SUNWdtcor パッケージに ToolTalk メッセージに出てくるファイルが含まれている場合は、全マシンにそれらがインストールされている必要があります。rpc.ttdbserverd がシステムにインストールされているかどうかは、次の手順で確認します。
システムにログインします。
pkginfo(1) を使用して、SUNWtltk と SUNWdtcor パッケージがインストールされていることを確認します。
下記の /etc/inetd.conf は、SUNWdtcor Solaris パッケージによってインストールされます。システムに SUNWtltk がインストールされていないときは、SUNWtltk のインストール前に SUNWdtcor があることを確認してください。Solaris 1.0 (SunOS 4.0/4.1 またはその互換) オペレーティングシステムを実行しているマシンに、Solaris 7 (SunOS 5.7 またはその互換) サーバーをコピーしないでください。
/etc/inetd.conf ファイルに次の行があることを確認してください。
100083/1 tli rpc/tcp wait root /usr/openwin/bin/rpc.ttdbserverd |
rpc.ttdbserverd がないことがわかっても、pkgadd(1M) を使って SUNWtltlk と SUNdtcor パッケージを追加すればインストールできます。これらのパッケージを追加すれば、inetd で下記の構成ファイルを再読み取りできます。
# ps -ef | grep inetd # kill -HUP inetd-pid |
inetd-pid は ps リストからのものです。
特定のシステムで ToolTalk サーバーが実際に動作しているかどうかを知るには、次のように rpcinfo(1M) コマンドで確認できます。
% rpcinfo -T tcp -t <hostname> 100083 program 100083 version 1 ready and waiting % |
hostname は hostname(1) からのものです。
Solaris CD-ROM から ToolTalk ソフトウェアパッケージをインストールするには、pkgadd コマンドを使用します。ToolTalk ソフトウェアは SUNWtltk、開発者用パッケージ名は SUNWtltkd、マニュアルページのパッケージ名は SUNWtltkm です。