tt_message_status を使用すると、応答から Tt_status コードを読み取ることができます。この状態のデフォルトは TT_OK
ですが、tt_message_status_set を使用すればハンドラが設定することもできます。異常な状況下 (対応するハンドラがない場合など) では、ToolTalk サービス自身がこのメッセージ状態を設定します。
ToolTalk API が定義する Tt_status 値以外に、メッセージセットごとに定義されるエラー条件があります。それらについては、各メッセージセットの概要を記述した個所に一覧を掲載してあります。そこでは、各エラー条件について次の項目を記述してあります。
エラー名
整数値
エラー条件を説明した文字列 (C ロケールで表現)
ToolTalk Inter-Client Conventions (TICC) はバイナリ形式のメッセージインタフェースであるため、整数と文字列はそのバイナリインタフェースの一部ですが名前は含まれません。
エラー文字列を SUNW_TOOLTALK_INTERCLIENTCONVENTIONS
ドメインでキーとして使用すれば、エラー条件のローカルな説明を検索できます。詳細は、dgettext(3C) を参照してください。
状態コードを表す整数値は、1537 (TT_ERR_APPFIRST + 1
) から始まります。最初の 151 個のコードは、intro(2) で定義されているシステムエラーのリストに対応しています。
この基準には、エラー名を整数値に対応させるような標準のプログラミングインタフェースはまだありません。
ToolTalk サービスを使用すれば、任意の状態文字列を任意の応答に組み込むことができます。各状態コードから標準のローカルな文字列を派生させることができるため、エラー状態を表す自由形式の説明にこの状態文字列を使用できます。たとえば、ある要求が TT_DESKTOP_EPROTO
で異常終了した場合、その状態文字列に「The vtype of argument 2 was `string'; expected `integer'」を設定することもできます。ツールを扱う場合、状態文字列は要求側のロケールで作成するようにしてください。詳細は、Get_Locale 要求を参照してください。