ttsession に障害が発生すると tt_fd が有効になり、ToolTalk API 呼び出しのほとんどが次のような TT_ERR_NOMP
エラーメッセージを返します。
No Message Passer |
このメッセージが返されると、ほとんどのアプリケーションは ttsession に何か問題が発生したものとして、ToolTalk メッセージの送受信を停止します。この状況から回復する方法を次に示します。
TT_ERR_NOMP
という状況を認識する。
tt_close を呼び出し、相手との接続を切断する。
ToolTalk サービスを再度初期設定する。
次の順序で呼び出す。
tt_open, tt_default_session_join, tt_fd
パターンをすべて再登録し、ptype を再度宣言する。
障害の発生した ttsession を再起動して障害発生箇所から継続する際、環境変数 TT_SESSION
の設定と、ルートの X Window System がある場合は TT_SESSION
プロパティ値を操作する必要がある場合があります。また、障害の発生したセッションの他の参加者も回復できるように、再起動したセッションと新しいセッションの ID を連絡する必要があります。
ttsession に障害が発生すると、次の項目は回復できません。
障害が発生したセッションの procid で登録したパターン
障害が発生したセッションの procid から出した要求で保留されているもの
障害が発生したセッションの procid で tt_message_send_on_exit 呼び出しに渡したメッセージ
セッションのプロパティ
セッションの待ち行列に入っているメッセージ