ToolTalk サービスは、メッセージの配信に X のメッセージやプロトコルを使用しません。ToolTalk サービスが X Window System と関連付けられるのは、X セッションを動作させた場合だけです。
X セッションを起動すると、そのセッション名が X サーバーのルートウィンドウ上にプロパティ (名称は TT_SESSION
) として表示されます。この X サーバーをディスプレイとして指定するすべてのプロセスは、その X セッションをデフォルトセッションとして取得します。X セッションは個々の X ディスプレイ上で表示を行うプロセスのグループとして定義されているため、定義に従えば X Window System を起動する必要がありますが、ToolTalk サービスから要求があるまで X Window System を起動する必要はありません。
動作中の X サーバーが 1 つもない (たとえば、ダム端末上で動作する文字モードアプリケーションだけのセッションを実行する) 場合は、「プロセスツリーセッション」を使用してください。プロセスツリーセッションを実行すると、そのセッション名は環境変数 TT_SESSION
に表示されます。プロセスツリーセッションは、プロセスツリー上で、自分より下のすべてのプロセスに対してデフォルトセッションになります。