独自の「ヘルプの使い方」ボリュームを作成する必要がある場合、既存の Help4Help ボリュームで開始し、必要な変更を行なってください。Help4Help ボリュームを記述するのに使用されるソース・ファイルはすべて、/usr/dt/dthelp/help4help/lang ディレクトリに用意されています。
インストールの重複を避けるには、「ヘルプの使い方」ボリュームに Help4Help 以外の名前を付けます。自分のプロダクトに固有の名前を付けてください。たとえば、アプリケーションのヘルプ・ボリュームが Netwapp の場合は、「ヘルプの使い方」ボリュームは NetwappH4H という名前にします。
ヘルプ・ダイアログのコンテキスト・ヘルプを正しく動作させるには、「ヘルプの使い方」ボリュームに次のエントリ・ポイント (ID) を作成しなければなりません。(これらはすでに Help4Help ソース・ファイルにあります。)
ID |
トピック記述 |
---|---|
ヘルプ・システムの使い方に関するイントロダクションを表示します。このトピックは一般ヘルプ・ダイアログの [ヘルプ] メニューから [ヘルプの使い方] を選択するか、簡易ヘルプ・ダイアログの [F1] を押すと表示されます。(ID_hometopic は、<hometopic> 要素によって自動的に作成されます。) |
|
「ヘルプの使い方」ボリュームに関する商標とバージョン情報を表示します。このトピックは一般ヘルプ・ダイアログの [ヘルプ] メニューから [バージョン] を選択すると表示されます。(ID_copyright は、<copyright> 要素によって自動的に作成されます。) |
|
[ヒストリ] ダイアログの使用方法を記述しているトピックを表示します。このトピックは、[ヘルプ] を選択するか [ヒストリ] ダイアログの [F1] を押すと表示されます。 |
|
[印刷] ダイアログの使用方法を記述しているトピックを表示します。このトピックは、[ヘルプ] を選択するか [印刷] ダイアログの [F1] を押すと表示されます。 |
|
[索引検索] ダイアログの使用方法を記述しているトピックを表示します。このトピックは、[ヘルプ] を選択するか [索引検索] ダイアログの [F1] を押すと表示されます。 |
|
[検索ボリューム選択] ダイアログの使用方法を記述しているトピックを表示します。このトピックは、[ヘルプ] を選択するか [検索ボリューム選択] ダイアログの [F1] を押すと表示されます。 |
次のようにコマンドを使用して、/usr/dt/dthelp/help4help/lang ディレクトリ全体を新しい作業ディレクトリ (new-dir) にコピーします。lang にはロケール名が入ります。
cp -r /usr/dt/dthelp/help4help/lang new-dir
これは new-dir を作成し、すべてのファイルとディレクトリをその中にコピーします。
ファイル (読み取り専用としてコピーされる) の編集をできるようにするには、次のようにコマンドを使用してアクセス権を変更します。
chmod -R u+w new-dir
Help4Help ボリュームは、これらのヘルプタグ・ソース・ファイルを使用します。
MetaInfo
Toc
Tasks
HomeTopic
Concepts
Reference
Glossary
また、control ディレクトリも含まれており、ここでヘルプタグを実行して実行時のヘルプ・ファイルを作成します。グラフィック・ファイルは、control/graphics サブディレクトリに保存されます。
ヘルプタグを実行する前に Help4help.htg のファイル名が変更されていることを確認してください。「ヘルプの使い方」ボリューム名は、他の「ヘルプの使い方」ボリュームと重複しないように固有の名前でなければなりません。
次のコマンドは「ヘルプの使い方」ボリュームのコピーを作成し、そのファイルを書き込み可能にします。(通常は projects サブディレクトリはすでに存在します。)
cp -r /usr/dt/dthelp/help4help/C /users/dex/projects/NewHelp4Help chmod -R u+w /users/dex/projects/NewHelp4Help
実行時のヘルプ・ファイルの新しいバージョンを作成するには、最初にディレクトリ /usr/dt/bin が検索パス内にあることを確認します。次に、新規ディレクトリに移動して Help4Help.htg のファイル名を変更し、ヘルプタグを実行します。
cd /users/dex/projects/NewHelp4Help mv Help4Help.htg NewH4H.htg dthelptag NewH4H
ヘルプタグ・ソフトウェアを実行すると、次のコマンドを使用して新しい「ヘルプの使い方」ボリュームを表示できます。
dthelpview -helpVolume NewH4H