共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (ヘルプ・システム編)

テキスト文字列を表示するには

  1. 簡易ヘルプ・ダイアログを作成します。

    一般ヘルプ・ダイアログも使用できますが、このダイアログの機能は文字列データにほとんど適用されないので、使用しないようにしてください。

  2. 次のようなヘルプ・ダイアログのリソースを設定します。

    DtNhelpType

    DtHELP_TYPE_DYNAMIC_STRING (行の折り返しを使用する場合) または DtHELP_TYPE_STRING (改行を有効にしたい場合) を設定します。

    DtNstringData

    表示する文字列を設定します。文字列のコピーは内部的に保持されるので、保存する必要はありません。

    サイズやタイトルなど、その他の値も設定できます。

  3. XtManageChild() を使用してダイアログを管理します。

次のプログラム・セグメントは、変数 descriptionString に格納された文字列を表示します。

ac = 0;
 XtSetArg (al[ac], DtNhelpType,   DtHELP_TYPE_DYNAMIC_STRING); ac++;
 XtSetArg (al[ac], DtNstringData, (char *)descriptionString);   ac++;
 XtSetValues (quickHelpDialog, al, ac);
 XtManageChild (quickHelpDialog);

ヘルプ・ダイアログはデータのコピーを自身で作成するので、文字列が不要になった場合はメモリを解放できます。

XtFree (descriptionString);