ToolTalk ドキュメント・メディア交換メッセージ・セットは、非常に柔軟性があり、強力です。この節では、次のような ToolTalk ドキュメント・メディア交換メッセージ・セットの 3 つの使用方法について説明します。
マルチメディアのオーサリング・アプリケーションへの統合
既存のアプリケーションへのマルチメディア拡張機能の追加
メディア変換機能の追加による X のカット&ペースト機能の拡張
マルチメディア機能をアプリケーションに統合することによって、アプリケーションのエンド・ユーザは、さまざまなメディアの型をそれらのドキュメントに埋め込むことができます。
通常、メディア・オブジェクトを表すアイコンは、ドキュメントに埋め込まれます。埋め込まれたオブジェクトを選択すると、ToolTalk サービスは自動的に適切な外部メディア・アプリケーションを起動し、オブジェクトは次のシナリオで説明するように処理されます。
ダニエルがマルチメディア・オブジェクトが入っているドキュメントを開きます。
ウィンドウがさまざまなメディアの種類 (音声、画像、グラフィックなど) を表す複数のアイコンでドキュメントを表示します。
ダニエルは、 [音声] アイコンをダブルクリックします。
音声アプリケーション (プレイヤと呼ぶ) が起動され、録音済みの音声が再生されます。)
録音状態を編集するために、ダニエルはアイコンを 1 回クリックして選択し、3 番目のマウス・ボタンを使用して [編集] メニューを表示します。
編集アプリケーションが起動され、ダニエルはメディア・オブジェクトを編集します。
ToolTalk ドキュメント・メディア交換メッセージ・セットによって、アプリケーションは他のマルチメディア・アプリケーションを使用して、その機能または性能を拡張することもできます。たとえば、次のシナリオで示すように、カレンダ・マネージャを拡張し、オーディオ・ツールを使って、音声ファイルをアポイントメントの覚え書きとして再生することもできます。
シェルビーは、自分のカレンダ・マネージャを開き、アポイントメントを設定します。
シェルビーが [音声応答] ボタンをクリックすると、オーディオ・ツールが起動します。
シェルビーは、たとえば「レポートを持ってくる」といったようなメッセージを記録します。
シェルビーがアポイントの覚え書きを実行すると、カレンダ・マネージャはオーディオ・ツールを起動し、シェルビーが録音した覚え書きを再生します。
ToolTalk ドキュメント・メディア変換メッセージ・セットは、拡張可能なオープン・エンドの変換機能をサポートできます。次のシナリオは、拡張可能なマルチメディアのカット&ペースト機能の動作を示します。