この節では、Solaris 環境でサポートされる各 Motif ツールキットの違いについてまとめます。Solaris 2.4、2.5、2.5.1、または 2.6 操作環境上でコンパイルした Solaris Motif アプリケーションは、Solaris 7 共通デスクトップ環境上で動作します。
Solaris 7 Motif: バグを修正し、機能拡張した Open Group の Motif 2.1 をベースにしています。Solaris 7 ソフトウェアには Motif ツールキットが含まれます。
Solaris 2.6 Motif: バグを修正し、機能拡張した OSF/Motif 1.2.5 をベースにしています。Solaris 2.6 ソフトウェアには Motif ツールキットが含まれます。
Solaris 2.5.1 Motif: バグを修正し、機能拡張した OSF/Motif 1.2.3 をベースにしています。Solaris 2.5.1 ソフトウェアには Motif ツールキットが含まれます。
Solaris 2.5 Motif: バグを修正し、機能拡張した OSF/Motif 1.2.3 をベースにしています。Solaris 2.5 ソフトウェアには Motif ツールキットが含まれます。
Solaris 2.4 Motif: バグを修正し、機能拡張した OSF/Motif 1.2.3 をベースにしています。システムにインストールされる CDE のバージョンによって Motif のリリースが変わります。Solaris 2.4 ソフトウェアには必ずしも Motif ツールキットが含まれるとはかぎりません。
Solaris 2.3 で使用できる Motif: OSF/Motif 1.2.2 をベースにしたバージョンの IXI Motif です。この Motif ライブラリを使用してコンパイルしたアプリケーションは、それより後の Solaris バージョンでは実行できない場合があります。ただし、Solaris 2.4、2.5、または 2.5.1 上で現在実行している Solaris 2.3 Motif アプリケーションは、Solaris 2.6 上でも同様に実行できます。Solaris 2.3 ソフトウェアには必ずしも Motif ツールキットが含まれるとはかぎりません。
Solaris CDE 環境では、libDtWidget ライブラリを通して新しいウィジェット (メニューボタンウィジェットや、端末エミュレータウィジェットとライブラリなど) にアクセスできます。詳細は、第 3 章「Solaris の Motif ツールキット」を参照してください。