Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行

第 2 章 Motif 環境

この章には、OpenWindows または Solaris CDE 環境用に Solaris Motif アプリケーションを作成する開発者のための情報が掲載されています。

Solaris ソフトウェア内の Motif パッケージ

Solaris 7 ソフトウェアには、次の Motif 実行時サポートが含まれています。

アプリケーションの開発に必要な Motif ヘッダファイルは、/usr/dt/include にあります。Motif ライブラリは、/usr/dt/lib にあります。

Motif プログラムをコンパイルしてリンクする

Motif プログラムをコンパイルする場合は、コンパイラで Motif と X Window System のヘッダファイルを検索できるように、次のコンパイラ構文を追加します。

-I/usr/dt/include -I/usr/openwin/include

次のコンパイラ構文を使用して、リンカーに正しい共用ライブラリを指示します。

-R/usr/dt/lib -R/usr/openwin/lib -L/usr/dt/lib -L/usr/openwin/lib

次の例は、Motif アプリケーションをコンパイルしてリンクする行を示します。

cc -o myprog -I/usr/dt/include -I/usr/openwin/include myprog.c -R/usr/dt/lib ¥ 
-R/usr/openwin/lib -L/usr/dt/lib -lXm -L/usr/openwin/lib -lXt -lX11

共用ライブラリのポリシー

新リリースに旧リリースとバイナリ互換のない箇所がある場合は、各共用 Motif ライブラリのメジャーバージョン番号を増やします。各ライブラリのすべての旧バージョンが (Motif が配布するか、他の経路を通じて) 販売されています。したがって、Motif の新リリースをインストールした後も、特定のリリースにリンクされたアプリケーションを引き続き実行できます。