このマニュアルでは、JavaTM 開発者向けに SolarisTM 2.6、Solaris 7、および Solaris 8 環境における Java の使用方法について説明します。具体的には、Solaris 上で Java を使用する場合の重要な構成要素の概要と説明、開発者にとっての利点、Solaris 上で最大のアプリケーションパフォーマンスを得られるようにする Java の使用方法が含まれます。また、このマニュアルでは、互換性についても説明しています。
このマニュアルは、主に次の開発者を読者対象としています。
Solaris 上で Java を初めて使用する開発者
Java を初めて使用する開発者。このような開発者向けの情報には、アスタリスク (*) が付けられています。
第 1 章「Java プログラミング環境の概要」では、このマニュアルの内容の概要を示します。
第 2 章「マルチスレッド」では、マルチスレッドの基礎と、Solaris 上でネイティブスレッド化された Java Virtual Machine (JVM) を使用する利点について説明します。
第 3 章「Java プログラミング環境」では、マルチスレッド化された Solaris 上で Java を使用する際のプログラミング環境について説明します。
第 4 章「推奨されないメソッド」では、JDKTM 1.1 では推奨されないメソッドを紹介しています。
第 5 章「アプリケーションのパフォーマンスチューニング」では、アプリケーションのパフォーマンスを向上させる方法について説明します。
Solaris オペレーティング環境上で使用する Java について、以下の URL を参照してください。
専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。
http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が、適宜併記されています。
このマニュアルでは、「IA」という用語は、Intel 32 ビットのプロセッサアーキテクチャを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro、Pentium II、Pentium II Xeon、Celeron、Pentium III、Pentium III Xeon の各プロセッサ、および AMD、Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。