DiskSuite ツールで、メタデバイス、メタデバイスの一部分、ホットスペア集合などを図示したもの。DiskSuite ツールは、次の 7 種類のオブジェクトを生成することができます。
MetaDB オブジェクト (メタデバイス状態データベース)
連結方式メタデバイス
ストライプ方式メタデバイス
トランスメタデバイス
ホットスペア集合
ミラー
RAID5 メタデバイス
(ギガバイト)1,024 M バイト (1,073,741,824 バイト) のこと。
(キロバイト)1,024 バイトのこと。
(メガバイト)1,024 K バイトのこと。
障害復旧時に使用する DiskSuite 構成のバックアップファイル。このファイルを編集したり削除することはできません。定期的にバックアップをとっておくことをお勧めします。
DiskSuite がロードに使用する構成ファイル。この内容を変更して、メタディスクドライバがサポートするメタデバイスやディスクセットの数を増やすことができます。
状態データベースの複製の位置を探すためのファイル。このファイルを編集したり削除することはできません。
コマンド行インタフェースの metainit(1M)、metadb(1M)、 metahs(1M) を使用してメタデバイスやホットスペア集合を管理するときに使用する入力ファイル。
DiskSuite ツール上でメタデバイス状態データベースを図示したもの。メタデバイス状態データベースとその複製を管理することができます。
Redundant Array of Inexpensive Disks の略。データの冗長性を分類するための機構。 RAID には 0 から 6 のレベルがあります。
レベル 0:冗長性のないディスク配列 (ストライプ化)
レベル 1:ミラー化されたディスク配列
レベル 2:メモリーで採用されている形式のエラーコード訂正 (ECC)
レベル 3:ビットインタリーブ形式のパリティ
レベル 4:ブロックインタリーブ形式のパリティ
レベル 5:ブロックインタリーブ形式の分散パリティ
レベル 6:P + Q 冗長
DiskSuite では、RAID のレベル 0、1、5 を実装しています。
Small Computer Systems Interface の略。周辺装置とコンピュータが交信できるようにするためのインタフェース標準。
システムの仕様を設定するためのファイル。たとえば DiskSuite では、このファイルを使用してルート (/) ファイルシステムをミラー化します。
(テラバイト)1,024 G バイト、つまり 1 兆バイト (1,099,511,627,776 バイト) のこと。
UNIX File System の略。
UNIX ファイルシステム (マスターデバイス) に変更を行う前に、ログ (ロギングデバイス) に UFS の更新内容を記録すること。
DiskSuite ツールで、新しい DiskSuite オブジェクトのソースをさすアイコンを含んだ領域のこと。アイコンは、メタデバイスやホットスペア集合を生成するときのテンプレートとして使用します。「テンプレート」も参照。
サブミラーが 1 つしかないミラーのこと。たとえば、すでにデータが含まれているスライスをミラー化するときに、1 面ミラーを生成します。この場合、2 つ目のサブミラーは後から接続できます。
ディスクドライブのプラッタが読み取り/書き込みヘッドの特定の位置に移動するための時間。通常はミリ秒で計測されます。この時間には、読み取り/書き込みヘッド自体が所定の位置につくための時間 (ヘッドシーク時間) は含まれていません。
DiskSuite ツールでは、「メタデバイスエディタ」ウィンドウの疑似ブラウザのことを指します。ここには、メタデバイス、ホットスペア、構成上の問題が表示されます。
ミラー全体をマウント解除したりシステムを停止させることなくミラーからバックアップをとること。ミラーの持つ複数のサブミラーのうち、オフライン状態にして完全にバックアップとれるのは 1 つだけです。
キャンバスに表示している DiskSuite オブジェクトのサイズを大きくするための DiskSuite ツールのコマンド。
キャンバスに表示している DiskSuite オブジェクトのサイズを小さくするための DiskSuite ツール用コマンド
DiskSuite オブジェクトに対して行なった変更を確定するための DiskSuite ツール用コマンド。変更内容は mddb.cf ファイルに保存されます。
既存のファイルシステムを 1 方向の単純連結方式にすること。
ハードウェアの障害を受けても迅速にデータのアクセスを可能にするシステムのこと。
DiskSuite ツールでは、DiskSuite オブジェクトを表示させたり操作するための主要な領域を指します。
「メタデバイスエディタ」ウィンドウのキャンバス上にある DiskSuite オブジェクトを「オブジェクト」リストに戻すためのコマンド。
「ディスクセット」を参照。
CPU とディスクドライブの仲介となる電子回路。CPU の要求を解釈して、ディスクドライブを制御します。
ストレージシステムを形成するハードウェアとソフトウェアの組み合わせのこと。一般に、ディスクコントローラハードウェア、ディスク (スライスに分割されたもの)、ディスクとのデータのやりとりを管理するためのソフトウェアが含まれます。
トップレベルの操作および入力の妥当性に関するエラーをすべてまとめた DiskSuite ツールの履歴 (ログ)。
システムのリブート時に同期していなかったサブミラー領域だけを再同期処理すること。メタディスクドライバはサブミラー領域を調査し、システム障害の復旧後に、同期していないサブミラー領域を探します。
ミラーや RAID5 メタデバイス上に同じデータを保存するための処理。
サブミラーの障害、システムクラッシュ、新規サブミラーの追加などの後、あるサブミラーから他のサブミラーにデータをコピーすることによって、ミラーを再同期します。
システムパニック、リブート、終了失敗などによって停止していた処理が再開された場合、RAID5 メタデバイスはリブート中に再同期されます。
ミラーの一部。これにより、ミラー全体ではなく変更されたサブミラー領域ごとに追跡調査することができます。ミラーを再同期領域に分割すると、再同期処理の時間も短縮できます。
ミラーの一部であるメタデバイス。「ミラー」も参照。
3 つのサブミラーからなるミラーのこと。この構成では、2 つのサブミラーに障害が発生してもシステムは処理を続行させることができます。また 3 番目のサブミラーを使用してオンラインバックアップも可能です。
ディスクドライブの読み取り/書き込みヘッドが、ディスクプラッタ上の特定のトラックを検出するための時間。この時間には、コントローラが読み取り/書き込みヘッドに信号を送信するための時間や、応答時間は含まれていません。
連結方式メタデバイス、ストライプ方式メタデバイス、ストライプ方式で連結されたメタデバイスなどを指します。
メタデバイスの状態データベースのコピーを取っておくと、メタデバイスの操作に必要な状態および構成情報の消失を防ぐことができます。
ディスクドライブの中の、ディスクの回転軸から同じ距離にあるトラックの集合。「セクター」も参照。
1. ストライプ化によって生成されたメタデバイス (ストライプ方式メタデバイスとも呼ばれます)。
2. 飛び越し設定されたスライス (ストライプ方式メタデバイスの一部)。
3. スライス間でデータを飛び越すことにより、ストライプ方式メタデバイスを生成すること。
透過的にスライス間で論理データセグメントを配置することによって、1 つの論理デバイス (メタデバイス) を生成すること。論理データセグメントは「ストライプ」と呼ばれることもあります。
この動作は「飛び越し」と呼ばれることもあります。論理データセグメントはスライス間を飛び越して配置されるからです。
ストライプ方式は通常、複数のコントローラによるデータの同時アクセスを可能にして、パフォーマンスを向上させます。
データがスライス上で直列的にマップされる「連結」と「ストライプ化」を比較してください。
連結されたスライスとストライプ方式のスライスで構成されているメタデバイス。
物理ディスクの一部。単一ファイルシステムではファイルを格納したりデータベースなどのアプリケーションのための個別の領域として取り扱われます。ディスク上にファイルシステムを生成する前に、format コマンドでスライスに分割しなければなりません。
DiskSuite ツールの DiskView ウィンドウメニューの 1 つ。メタデバイス、ホットスペア、状態データベースの複製、トランスメタデバイスのログなど、使用状況によってスライスをフィルタ処理してから表示させることができます。
ディスクプラッタのトラックの最小単位。通常は 512 バイト。「ブロック」も参照。
既存のミラーにサブミラーを追加すること。DiskSuite は、このサブミラーを他のサブミラーと自動的に再同期させます。
既存のトランスメタデバイスにロギングデバイスを追加すること。トランスメタデバイスがマウントされている場合、DiskSuite はファイルシステムのマウントが解除されるか、またはシステムがリブートされたときにそのログを接続します。
ミラーとサブミラーとの論理的な関係を除去すること。
ロギングデバイスをトランスメタデバイスから除去すること。
2 つ以上のサブミラーを持つミラーのこと。
論理デバイス (メタデバイス) を持つ共有ディスクドライブ、および 2 つのホストから排他的に(ただし同時にではない) 共有することのできるホットスペアからなる集合。耐障害構成ホストで利用されます。
DiskSuite ツールのウィンドウの 1 つ。システムに接続された物理的なデバイスを図示します。論理デバイスと物理デバイスとの関係を示すこともできます。
DiskSuite では、テンプレートアイコンから新しい空のメタデバイスを生成します。新しいメタデバイスは、必要な部品が加えられるまで使用できません。複数のテンプレートを合体させて、別のメタデバイスを構築することもできます。
1. 連続していない論理データユニット (ストライプ) をディスクのスライス間に割り当てること。
2. ストライプ方式メタデバイスまたは RAID5 メタデバイスに含まれる論理データユニットのサイズ (値)。
CPU とディスクハードウェアとの間のコマンドを解釈するソフトウェア。
UFS ロギングのためのメタデバイス。トランスメタデバイスには1 つまたは複数のメタデバイスやスライス (つまり UFS ファイルシステムを含んだマスターデバイスとロギングデバイス) が含まれます。生成後、トランスメタデバイスはスライスと同様に使用されます。
DiskSuite ツールでは、メタデバイス (または複数のメタデバイス) をドラッグ&ドロップできる「ディスク表示」ウィンドウの領域を指します。ドロップ領域の任意の色にメタデバイスをドロップすると、デバイスマップの物理レイアウトに反映されます。
2 つのサブミラーからなるミラーのこと。この構成では、1 つのサブミラーに障害が発生してもシステムは処理を続行させることができます。
「スライス」を参照。
コンピュータの処理単位となる、連続した 2 進数 (ビット) の集まり。一般に、1 バイトの大きさは 8 ビットになります。
通常、RAID5 構成ではデータブロックとパリティブロックを格納します。データブロックが失われた場合、別のデータブロックとパリティブロックを使用して、失われたデータを再生させることができます。
キャンバスの全体的なレイアウトを把握したり、簡単にナビゲーションを行うための仮想的なキャンバス。
特定のメタデバイスに関するコンフィグレーションログの中に含まれるエラーメッセージや警告メッセージを表示する DiskSuite ツールのコマンド。
コンピュータプログラムを開始してメモリーをクリアし、オペレーティングシステムをロードするか、またはコンピュータを操作可能状態に準備すること。
ディスクにデータを書き込めるように準備すること。フォーマット実行ソフトウェアは、ディスクをブロック、セクター、トラックなどの論理単位に編成します。
コンピュータシステムの能力の 1 つで、システムの処理性能やデータの可用度に影響を与えずに、ハードウェア障害に対処する能力のこと。
シンプルメタデバイスとは対照的に、複数のメタデバイスで構成されているメタデバイスのこと。
サブミラーや RAID5 メタデバイスを、全体的にではなく交換された部分だけ再同期させること。「最適化されたミラーの再同期」を参照。
DiskSuite ツールでは、リストされている DiskSuite オブジェクトを閲覧 (ブラウズ) するためのウィンドウを「ブラウザ」と呼びます。スライス、メタデバイス、ホットスペア集合など、オブジェクトごとにブラウザが用意されています。
ディスクドライブ内部にある、データ格納のための回転しているディスクのこと。
デバイスで転送できるデータの単位。通常は 512 バイト。
磁気ディスクドライブ中でプラッタ上のデータを読み書きするための電磁的部品。ディスクコントローラによって制御されます。
サブミラーや RAID5 メタデバイスの中のスライスに障害が起きた場合に自動的に取り替えられるよう予約されていたスライスのこと。ホットスペアはメタデバイスではなく、物理的なスライスでなければなりません。
ホットスペアの集合体。ホットスペア集合は、サブミラーや RAID5 メタデバイスと関係しています。
トランスメタデバイスの既存または新しく生成された UFS ファイルシステムを持ったスライスやメタデバイスのこと。
1 つ以上のメタデバイス (サブミラー) からなるメタデバイス。複数のコピーを維持することによってデータを複製します。
一度に 2 つ以上のディスクドライブにデータを書き込むこと。Solstice DiskSuite では、ミラーは論理的なストレージオブジェクトの 1 つで、別の論理的なストレージオブジェクト (サブミラー) にデータをコピーします。
連結、ストライプ化、ミラー化、RAID5 メタデバイスの設定、物理デバイスのロギングなどを行う際に単一の論理デバイスとしてアクセスされる物理スライスの集合。生成されたメタデバイスは、あたかもスライスであるかのように (スライスと同じように) 使用することができます。
メタデバイスは論理ブロックのアドレスをある物理デバイスの正しい位置にマップ処理します。マップ処理の種類は、メタデバイスの構成に依存します。
標準の UNIX 用語では、「疑似」または「仮想デバイス」とも呼ばれます。
DiskSuite ツールの主要なウィンドウ。メタデバイスやホットスペア集合を図示します。このウィンドウから、構成を生成、表示、編集することができます。
ディスク上に保存される情報のデータベース。この中にはあらゆるメタデバイスの構成や状態、およびエラーの状態などが記録されます。この情報は DiskSuite の操作に必要なもので、複製が行われます。「状態データベースの複製」も参照。
メタデバイスへのアクセスを制御し、物理ディスクスライスと同等に使用できるようにする、UNIX の疑似デバイスドライバ。メタディスクドライバはファイルシステムとアプリケーションインタフェース、およびデバイスドライバインタフェースとの間で操作します。UFS やアプリケーション、および物理デバイスドライバの両方からの情報を認識します。
「連結」には、2 つ以上のデータ列を組み合わせて 1 つのデータ列を形成するという意味があります。DiskSuite では、次の 2 とおりの意味で使用しています。
1. 単純連結方式の別の呼び名。
2. ディスクスライスにまたがるように、順次連結してディスクアドレスを割り当てることによって、単一の論理デバイス (メタデバイス) を生成すること。
順番どおり (直列的に) にディスクアドレスを割り当てる点が、ストライプ方式メタデバイスと異なります。
特定のホストに属する、共有されていないディスクセットのこと。ローカルのディスクセットには、特定のホストの構成にそったメタデバイス状態データベースが含まれます。各ホストは、それ自身のローカルメタデバイスの構成を保存するためのローカルディスクセットが必要です。
UNIX ファイルシステム (マスターデバイス) に適用する前に UFS の更新内容をログ (ロギングデバイス) に記録すること。
トランスメタデバイスのログを収めたスライスやメタデバイスのこと。