状態データベースの複製のサイズは、デフォルトでは 517 K バイト (スライスの 1,034 ディスクブロック) に設定されています。ディスクスライスのサイズが大きい場合には、状態データベースの複製を格納できるように、スライスサイズを変更することができます (スライスサイズの変更方法については、『Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』を参照してください) 。
状態データベースの複製は、3 つ以上 (特定箇所の障害に備えて) の異なるディスクに分散させてください。有効な状態データベースの複製が過半数を割ると、DiskSuite は動作しません。
状態データベースの複製は最大で 50 個まで作成できます。
状態データベースの複製は、使用していないスライス上に作成することができます。
既存のファイルシステム、ルート (/) 、/usr、および swap には、状態データベースの複製を作成することはできません。必要であれば (スライス名が利用できれば) 、swap からの領域を割り当てて新しいスライスを作成し、そのスライス上に状態データベースの複製を作成することもできます。詳しい説明は、『Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド』を参照してください。
メタデバイスの一部であるスライス上での状態データベースの複製の作成
メタデバイスの一部となるスライス上に状態データベースの複製を作成することもできますが、そのスライスをメタデバイスに追加する前に複製を作成しておかなければなりません。ロギングデバイス上に状態データベースの複製を作成することもできます。DiskSuite は、スライスの最初の部分を状態データベースの複製用に予約します。
同じディスクドライブに複数の状態データベースの複製を配置することもできますが、一般的には、特定箇所の障害に備えて、異なるスライス、ドライブ、およびコントローラに、状態データベースの複製を分散させておきます。
2 台のディスクを使用しているのであれば、各ディスク上に状態データベースの複製を 1 つずつ作成します。
状態データベースの複製が格納されているスライスで障害が発生した場合
状態データベースの複製が格納されているスライスで障害が発生しても、過半数の状態データベースの複製が有効であれば、DiskSuite は動作を続けます。
状態データベースの複製を修復した場合
状態データベースの複製を手動で修復して利用可能にすると、DiskSuite は最新の有効データでその複製を更新します。