Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス

例 - RAID5 メタデバイスの連結 (拡張)

図 2-7 に、4 つのディスク (スライス) で構成される RAID5 メタデバイスに 5 つ目のディスクを追加して拡張した例を示します。

図 2-7 RAID5 メタデバイスの拡張の例

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RAID5 メタデバイスの作成時には、パリティ領域が割り当てられます。パリティ情報用の領域は、スライス 1 つ分です。ただし、重要な情報が 1 つのディスクに集中するのを避けるため、パリティ情報はすべてのディスクに分散されます。RAID5 メタデバイスにスライスを追加すると、そのディスクにはデータのみが格納され、新しいパリティブロックは割り当てられません。ただし、連結されたスライス上のデータは、デバイス障害に備えてパリティ計算に含められます。

連結した RAID5 メタデバイスは、長期間の使用には適しません。このような RAID5 メタデバイスは大規模の RAID5 メタデバイスを構築できるようになるまでの一時的な手段として使用し、大規模な RAID5 メタデバイスを構築したら、新しい RAID5 メタデバイスにデータを移すようにしてください。


注 -

RAID5 メタデバイスに新しいスライスを追加すると、DiskSuite は、そのスライスのすべてのデータブロックを「ゼロ」にします。この結果、パリティ情報によって新しいデータが保護できるようになります。追加した領域にデータを書き込むと、DiskSuite はそのデータをパリティ計算に含めます。