Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス

サブミラー

ミラーは、1 つ以上のストライプまたは単純連結から構成されます。ミラーを構成するストライプや単純連結は、サブミラーと呼ばれます (ミラーを RAID5 メタデバイスで構成することはできません) 。

ミラーは最大 3 つのサブミラーで構成することができます (実際には 2 面ミラーで十分です。3 番目のサブミラーは、データのミラー化を停止せずにオンラインバックアップを取るために使用します) 。

サブミラーは、通常はミラーからしかアクセスできないという点で、シンプルメタデバイスとは異なっています。サブミラーは、ミラーに接続されている状態では、ミラーからしかアクセスできません。

サブミラーをオフラインにすると、ミラーはそのサブミラーへの読み書きを停止します。この時点で、そのサブミラーへのアクセスが可能になり、バックアップなどを実行することができます。しかし、オフラインのサブミラーは読み取り専用になります。サブミラーがオフラインの間は、DiskSuite がミラーへのすべての書き込みを記録します。サブミラーがオンラインに戻ると、書き込み対象の部分 (再同期領域) のみが再同期されます。サブミラーは、エラーが発生した物理デバイスの障害を追跡したり修理したりする目的でもオフラインにできます。

サブミラーには、他のメタデバイスと同じような名前 (d0d1 など) が付けられます。メタデバイス名についての説明は、表 1-4 を参照してください。

サブミラーは、いつでもミラーに接続したり、ミラーから切断したりすることができます。ただし、1 つ以上のサブミラーが接続されていて動作していることが必要です。サブミラーを強制的に切断するには、metadetach(1M) コマンドで -f オプションを使用します。DiskSuite ツールは、常にサブミラーを強制的に切断するため、専用のオプションはありません。通常は、 1 つのサブミラーのみで構成されるミラーを作成してから、2 番目のサブミラーを追加します。