Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

RPC 時間切れまたは接続の切断

それぞれのドメインで動作する dr_daemon(1M) は、Hostview や dr(1M) シェルアプリケーション (どれも SSP で動作します) との相互処理を、遠隔手続き呼び出し (RPC) を使って行います。DR 操作を行っているときに、RPC の時間切れや接続障害が報告された場合は、該当するドメインをチェックしてください。このデーモンは、各ドメインの /etc/inetd.conf ファイル内に必ず設定しておきます。以下の行がファイル内に必要です。


300326/4 tli rpc/tcp wait root ¥
/platform/SUNW,Ultra-Enterprise-10000/lib/dr_daemon

DR デーモンが /etc/inetd.conf 内に設定されていて、dr_daemon(1M) が動作中の場合は、このデーモンを終了させます。次に、HUP 信号を inetd (1M) デーモンに送ります。これによって、inetd(1M) デーモンが inetd.conf(4) 構成ファイルを読み込み直します。


# kill dr_daemon_pid
# kill -HUP inetd_pid

最初のコマンドの dr_daemon_pid は DR デーモンのプロセス IDです。次のコマンドの inetd_pidinetd(1M) デーモンのプロセス ID のことです。dr_daemon(1M) の起動で問題が発生する場合は、/var/adm/messagesinetd(1M) 関連のエラーメッセージがないかを調べてください。DR デーモンの実行可能ファイルは、必ず /platform/SUNW,Ultra-Enterprise-10000/lib ディレクトリ内に格納されます。

この時点で、DR 操作を再度、最初から試みてください。