コンソールまたはコンソールログに次のメッセージが表示される場合、ご使用のハードウェアは DR に対応していません。このため、システムの電源が入っている間にハードウェアを取り外すことはできません。
Hot Plug not supported in this system
DR は、現在すべてのタイプのボードで完全にサポートされているわけではありません。ただし、サポート対象は追加されています。最新情報は、購入先にお問い合わせください。
cfgadm による状態表示では以下のタイプのボードが表示されますが、DR が完全にサポートされていないボードもあります。
表 1-1 ボードタイプ
タイプ |
特徴 |
---|---|
CPU/メモリー |
CPU モジュール付きの CPU/メモリーボード |
メモリー |
CPU モジュールなしの CPU/メモリーボード |
ディスクボード |
ディスクドライブ付きのシステムボード |
タイプ 1 |
SBus スロット 3 つのデュアル SBus 入出力ボード |
タイプ 2 |
SBus スロット 2 つ、フレームバッファースロット 1 つの SBus-UPA 入出力ボード |
タイプ 3 |
PCI カードアダプタスロット 2 つのデュアル PCI 入出力ボード |
タイプ 4 |
SBus スロット 3 つの SOC+ SBus 入出力ボード |
タイプ 5 |
SBus スロット 2 つ、フレームバッファースロット 1 つの SOC+ UPA 入出力ボード |
破損したボード (誤作動するボード) を使用すると、システムがクラッシュすることがあります。必ず正常に動作することが確認されているボードを使用してください。
cfgadm -v による状態表示でボードが "non-detachable" と示された場合、そのボードを動的に再構成することはできません。現在、最小番号の CPU/メモリーボードがこれに該当します。ただし、将来的には、最小番号のボードについても DR がサポートされる予定です。
現在、インタリーブ方式のメモリーを搭載したメモリーボードや CPU/メモリーボードを動的に再構成することはできません。ボードにインタリーブ方式のメモリーが搭載されているかどうかは、prtdiag または cfgadm コマンドで確認できます。
再配置不可能なメモリーを搭載した CPU/メモリーボードを動的に再構成することはできません。通常、このような CPU/メモリーボードはシステム内で 1 つだけで、cfgadm -v コマンドによる状態表示では、"PERMANENT" と示されます。
マシンによっては、動的再構成を行うためにファームウェアのアップデートが必要になります。システムの起動時に表示されるシステムメッセージを参照してください。
古いバージョンの CPU PROM では、次のようなメッセージが表示されます。
Firmware does not support Dynamic Reconfiguration
最近のバージョンの CPU PROM では、表示されるメッセージは異なる可能性があります。
Solaris 8 オペレーティング環境で DR を実行する際は、CPU/メモリーボードの PROM のアップグレードが必要な場合があります。CPU のアップグレードファームウェアの入手方法については、購入先にお問い合わせください。
ボードの PROM バージョンの確認方法については、「SPARC: PROM のバージョンの表示」を参照してください。
Sun StorEdge(TM) A5000 ディスクアレイ、または Sun Enterprise 3500 システムの内蔵 FC-AL ディスクのファームウェアは、ST19171FC 0413 以降のバージョンである必要があります。詳細は、購入先または担当営業にお問い合わせ下さい。