address controller (アドレスコントローラ) の略語です。cfgadm の状態レポートでは、 ボードのアドレスコントローラ番号 (ac0、ac1、ac2 など) 順にメモリーバンクを一覧表示します。ac 番号の表示順序は物理的なボードスロット番号ではなく、システムにCPU/メモリーボードを取り付けた順序に依存することに注意してください。たとえば、2 枚目の CPU/メモリーボードがスロット 7 にすでに取り付けられていて、新たにスロット 4 に 3 枚目の CPU/メモリーボードを取り付けた場合、物理スロット番号の順序では 3 枚目に取り付けたCPU/メモリーボードは 2 枚目のボードより前になりますが、cfgadm の状態レポートの表示順序では 3 枚目の ボード は 2 枚目のボードの後になります。
Alternate Pathing を参照してください。
接続点 ID。システム内の接続点の種類と位置を明確に示します。接続点 ID には物理的なものと論理的なものの 2 通りあります。物理的 ID には、完全に指定されたパス名が含まれ、論理的 ID には、短縮名が含まれます。
cfgadm は、Sun Enterprise 6x00/5x00/4x00/3x00 用の動的再構成の基本となるコマンドです。cfgadm コマンドとオプションについては、cfgadm(1M)、cfgadm_sysctrl(1M)、cfgadm_ac(1M) のマニュアルページを参照してください。このコマンドと関連するコマンドの最新情報については、購入先にお問い合わせください。Sun Enterprise 10000 システム用の DR コマンドについては、『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』を参照してください。
Dynamic Reconfiguration を参照してください。
Sun Enterprise SyMON は、システムを監視、管理するためのグラフィカルユーザーインタフェースです。このインタフェースには、DR の監視機能も含まれています。
動的再構成の実行に必要な、ユーザースレッドの一時停止、DDI_SUSPEND 呼び出しの実行、クロックの停止、CPU の停止をデバイスドライバが実行できることを指します。
一時停止に対して安全な装置は、オペレーティング環境が休止しているときにメモリーアクセスや割り込みを行わない装置です。ドライバがオペレーティング環境の休止に対応している場合、そのドライバは一時停止に対して安全です (保存停止・復元再開)。また、このことは、一時停止要求が行われたとき、そのドライバが管理する装置が開いていても、要求が正常に完了するまで、装置によるメモリーへのアクセスが行われないことを保証します。
一時停止に対して危険な装置は、オペレーティング環境の休止中にメモリーアクセスやシステム割り込みを許可する装置です。
短時間だけオペレーティング環境を一時停止させ、ページ不可能な OpenBoot PROM (OBP) またはカーネルメモリーを搭載したシステムボードの構成解除および切り離しを可能にした状態です。危険を伴う重要な操作なので、バックプレーンに関係するあらゆるオペレーティング環境および装置の活動を、数秒間停止させる必要があります。
システムがボードの監視とスロットへの電力の供給を停止することです。切り離された状態のボードは、取り外すことができます。
デバイスドライバが DDI_DETACH に対応していて、かつ、入出力ボードや SCSI チェーンなどの装置の取り外しの準備が整っている状態です。
システムがオペレーティング環境からボードを論理的に切り離し、関係するデバイスドライバをオフラインにすることです。環境の監視は続けられますが、システムがボード上の装置を使用することはできなくなります。
システムによって認識されている接続済み装置を集合的に表す用語です。構成が更新されないかぎり、システムが物理装置を使用することはできません。DR ボードに対して、オペレーティング環境は機能的な役割を割り当て、ボードおよびボードに接続されている装置のデバイスドライバを読み込みます。
ボードスロットや SCSI チェーンなどの受け口です。
接続点の操作状態です。
受容体 (スロット) または占有装置 (ボード) の動作状態を意味します。
ボードがスロットに装着され、電気的にも接続されることです。スロットの温度は、システムによって監視されます。
ボードとそのボードが取り付けられているカードケージスロットを集合的に表す用語です。物理的な接続点は、カードケージスロットのソフトウェアドライバと位置を表します。論理的な接続点は、物理的な接続点を参照するためにシステムによって作成される短縮名です。
受容体やスロットに装着されるシステムボードやディスクドライブなどのハードウェア資源です。
Alternate Pathing (AP、代替パス設定) は、サーバーとディスクアレイまたはネットワークとの間に複数のパス (接続) を設定することを可能にするソフトウェアパッケージです。あるパスに障害が発生しても、AP ソフトウェアは代替パスを介してディスクアレイまたはネットワークへのアクセスを確保します。代替パスは、インタフェースボード上の別のポートを通るように指定したり、異なるインタフェースボードを通るように指定したりすることができます。Dynamic Configuration の項目も参照してください。
Dynamic Reconfiguration (DR、動的再構成) は、システムを稼働させたまま、(1) システム構成の表示、(2) ポート、記憶装置、またはボードの動作の中断・再開、(3) システムの再構成 (ホットスワップで交換できるディスクドライブやインタフェースボードなどの接続と切り離し) を行うソフトウェアです。DR ソフトウェアを Alternate Pathing ソフトウェアや Solstice DiskSuite ソフトウェア (および冗長ハードウェア) と共に使用することによって、サーバーとディスクドライブやネットワーク間の通信を妨げることなく、保守管理者が既存の装置を交換したり、新しい装置を追加したりすることができます。ボード上のメモリーがシステム中の他のボード上のメモリーとインタリーブされていない場合は、DR ソフトウェアによって CPU やメモリーを交換することができます。
物理的なハードウェアの追加や取り外しを伴う DR 操作です。「論理 DR (Logical DR)」を参照してください。
オペレーティング環境がボードに機能的な役割を割り当て、ボードおよびそのボードに接続されている装置のデバイスドライバを読み込むことです。
ホットスワップに対応した装置には、システムを停止しないで装置の装着を可能にするための特殊な DC 電源コネクタと論理回路があります。
ホットプラグボードまたはホットプラグモジュールには、データピンが接触する前に電力の供給を受けることができる特殊なコネクタがあります。システムの動作中に、ホットプラグコネクタのないボードや装置を取り付けたり、取り外したりすることはできません。
物理的なハードウェアの追加や取り外しを伴わない DR 操作です。たとえば、障害が発生したボードを無効にする操作がこれにあたります。無効にされたボードは、冷却用の空気の流れが変わらないように、交換ボードが用意できるまでスロットに装着されたままになります。