使用中のデバイスは、構成解除も切り離しもできません。入出力ボードの構成解除が失敗する原因は、ボード上の活動が停止していなかったり、停止した後で再び入出力装置がアクティブになったりする場合がほとんどです。
システムで AP (Alternate Pathing) を使用している場合は、構成解除するボードのすべての入出力活動を代替の入出力ボードに切り替えてください。
入出力ボードを構成解除あるいは切り離すには、そのボードに接続されているディスクがアイドル状態である必要があります。使用中の装置が存在するボードを構成解除または切り離そうとしても、拒否されます。
入出力ボードに使用中または開いている装置が存在していることによって構成解除操作が失敗した場合は、ボードは部分的に構成解除されたままになります。構成解除処理は、その使用中の装置で停止します。
構成解除されなかった装置に再びアクセスするには、いったんボードを完全に構成解除して、再構成する必要があります。
NOTICE: unconfiguring dual-pci board in slot 7 NOTICE: dual-pci board in slot 7 partially unconfigured
入出力装置を構成解除するには、その装置が閉じられている必要があります。
入出力装置を開いているプロセスを調べるには、fuser(1M) コマンドを使用します。
入出力装置に対して次の操作を行います。
AP の冗長性機能または Solstice DiskSuite のミラー化機能を使用して、ボードに接続されている装置にアクセスしている場合は、これらのサブシステムを再構成して、別のシステムボードのコントローラを使用してその装置またはネットワークにアクセスできるようにします。
ボード上に常駐パーティションを持つ Solstice DiskSuite メタデバイスなどのファイルシステムをマウント解除します (例: umount /パーティション)。
ボード上の常駐パーティションから Solstice DiskSuite または Alternate Pathing データベースを削除します。Solstice DiskSuite または AP データベースの格納場所は、ユーザが選択、変更できます。
Sun Enterprise Volume Manager が使用しているすべての専用領域を削除します。デフォルトでは、Volume Manager は、自身が管理する装置ごとに専用領域を使用します。このため、そうした装置は、Volume Manager の管理対象から除外してから切り離します。
切り離すボードに Sun RSM 2000 コントローラが搭載されている場合は、rm6 または rdacutil コマンドを使用してオフラインにします。
スワップ構成からディスクパーティションを削除します。
装置や raw パーティションを直接に開いている処理は、強制的に終了するか、その処理にボード上の開いている装置を閉じさせます。
切り離しに対して危険な装置がボード上に存在する場合は、その装置のすべてのインスタンスを閉じ、modunload(1M) コマンドでドライバを読み込み解除します。
ファイルシステムをマウント解除すると、NFS クライアントシステムがその影響を受けることがあります。
デフォルトでは、時間切れは 2 分経過すると発生します。DR 操作によって引き起こされるオペレーティング環境の休止 (システムとそれに関連するネットワークサービスが使用不可となる状態) は 2 分を超えることがあるため、必要に応じて時間切れの設定値を引き延ばし、DR 操作中に時間切れが発生しないように処置しておく必要があります。このような変更は、クライアントマシンとサーバーマシンの両方に影響します。